<親の搾取になる?>社会人として働くわが子。毎月生活費を入れてもらうのはあり・なし?
社会人となって働きはじめたわが子。アルバイトのころとは違い、しっかりと給与をもらってくるようになれば、新たな疑問が湧き出るようです。それは“家にお金を入れてもらうかどうか”なのだそう。
『子どもが就職して働きはじめたら、家にお金を入れてもらう?』
就職して家を出たならまだしも、自宅で日常の世話をしてもらいながら会社へ通うわが子。このような状況の場合、少しぐらい家にお金を入れてもらってもいいのではないかと考えるのかもしれません。しかし実際のところ、どれぐらいの家庭が社会人になったわが子から生活費を受け取っているのでしょう。
社会人なのだから家にお金を入れてもらう?
投稿者さんは、今後の参考にしたいと思ったのでしょうか。4つの選択肢を用意してママたちに質問を投げかけました。まずはその結果を見てみましょう。
1位(43%)もらって全額生活費などに使用する 2位(23%)もらうが子どものためにすべて貯金する 3位(22%)もらうが子どものために半分貯金する 4位(12%)もらわない
もらうかもらわないかの2択で考えると、圧倒的に「もらう」派の多い結果となりました。しかしもらうにしても使用する内訳にばらつきがあるようです。もう少し詳しくママたちに声を見ていきましょう。
ママたちが語る、わが子から生活費をもらうかどうかの話
ママたちから寄せられた声を抜粋しながら、わが子から生活費をもらう・もらわない、もらったらどのように使うかなどについて見てみましょう。
1位(43%)もらって全額生活費などに使用する
『金額はとくに決めていないけど、水道光熱費や食費とかの分はもらう。家賃に該当する部分は受け取らず、自分で考えて貯めておいた方がいいよとアドバイスしています』
『今、3万円入れてもらっていて、全額食費として使っている。貯金しておいていつか渡そうとかは思わないかな。大学の学費や免許代もすべて家から出しているのだし』
わが子から受け取った生活費を全額生活費として使用しているというママたちの声。基本的に使用する金額だけを受け取っているようですね。そうなると自ずと貯金をしておくという感覚にはならないのかもしれません。朝食・夕食を作り、お弁当まで作っていると話すママの声を聞くと、さすがに社会人なのだから最低限の食費ぐらいは入れてほしいかなと思うこともムリはありませんよね。何をするにもお金がかかることを、生活費を入れてもらうことで子どもに学ばせるいい機会でもありそうです。
2位(23%)もらうが子どものためにすべて貯金する
『就職して2年間は実家から通勤。その間は2万円もらっていたけどすべて貯金していました。貯めたお金はひとり暮らしの軍資金とし、元気に巣立っていきました』
『子どものためにもらった方がいいと思う。でも使わないで将来のために貯金する予定』
僅差で2位となったのは、もらうけれど子どものために全額貯金するという声でした。この選択肢を選んだママの声を見ていると、子ども自身から自発的に家にお金を入れてくれているケースが目立っていました。それならば貯金しておくと考えるのも頷けますね。
3位(22%)もらうが子どものために半分貯金する
『社会人になったのなら、1人の働く人間としてもらうのは当然だと思っています。本来ならひとり暮らしをしていてもおかしくない年齢ですしね。一緒に生活をするなら食費光熱費として4万円を入れてもらう予定です。ただ親心として、半分は今まで貯めてきている口座に入れてあげるかな』
もらうけれど半分は貯金をするといった選択肢を選んだママたちの声は、実は厳密に半分ではないけれどいくらか貯金するという回答が目立ちました。もらうと答えたママたちに共通しているのは、将来を見据えて子どもにお金の使い方・貯め方を教えていることでしょうか。継続はチカラとなりそうですし、使う・使わないはあまり考えずにまずは毎月定額を受け取ることからはじめてもよさそうですね。
4位(12%)もらわない
もらわないと答えたママたちは、わが子がムダ使いをしないタイプであったり、自分でもらったお金を管理したりするように促すなどしているようです。この辺りは子どもの性格なども影響しますので、大丈夫そうであれば子ども自身に管理させてもよさそうです。しかし管理能力が低いタイプのお子さんの場合、いきなり自分ですべてを管理することは至難の業ですよね。家族が協力しながら徐々にひとり立ちさせてもいいのかもしれません。また受け取っていないと答えたママの中には、すでにお子さんがひとり立ちしているケースもありました。生計が別となれば、わが子からお金を受け取らないことにも納得です。
もらう金額もさまざま。2~5万円ぐらい?
『2~5万円かな。金額は子どもの初任給による』
受け取る金額についても見てみたところ、全額生活費にあてている場合は2~3万円程度、全額・一部貯金の場合は5万円を超えるケースもありました。ママの声にあるように、わが子がもらっている給与の金額によっても左右されるようですね。もちろん、ない袖はふれません。受け取る場合は、毎月ムリのない金額になるよう親子での話し合いも必要になりそうです。
使う・使わないは抜きにして、受け取るメリットもあるのかも
4択の回答から見えてきたママたちの考え。通してみていると、子どもから受け取ったお金を使うか使わないかも抜きにして、毎月定額を受け取ることに意味があるように筆者には思えてきました。もらった給与を全額使い切ってしまわないように「お金の教育」をすることは重要かもしれません。これは、「もう大人だから自分でできて当たり前」ではなさそうですから、ぜひご家族が協力してあげてほしいですね。そのための大義名分が「生活費」でもいいのかもしれませんよ。