『スター・ウォーズ』はシリアスすぎる?「もっと楽しくやりたい」若きランド・カルリジアン役
『スター・ウォーズ』はシリアスになりすぎている?映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で若きランド・カルリジアンを演じたドナルド・グローヴァーが、米にて持論を展開している。
グローヴァーは『ハン・ソロ』で、ビリー・ディー・ウィリアムズが演じた憎めない悪党ランドの若き姿を演じた。スピンオフ作品『Lando(原題)』の予定が発表されているが、なかなか進捗は聞こえてこない。
そんな中グローヴァーは、インタビューで自身の新作について「楽しいものにしたいと思っています。僕自身『スター・ウォーズ』のファンとして、“楽しさ”があることって、大事だと思うんですよね」とコメント。次の用意に続けている。
「今は“楽しさ”を持つのがすごく難しくなっている。物事がシリアスになっていて、変な話、それだけで繋がっているから、厳しいですよね。シリアスになっている事情もわかりますけれど、人間の経験としては、やっぱり楽しむという責任もあるんじゃないかなという感じがするんです。その部分が欠けているなぁという気がして。」
どうやらグローヴァーは、もっと気軽な『スター・ウォーズ』作品を望んでいるようだ。「時々、シリアスすぎることもある。スカイウォーカー周りの話なんて、全部すごくシリアスでしょう」と続けながら、自身が演じるランド・カルリジアンについて「一番良いところは、悪党だということ。共感してもらえるところもあると思います。きっと“この戦争はヤベェ、金が要るぞ”なんて考えてると思います」と紹介。『エピソード5/帝国の逆襲』ではクラウド・シティの執政官として大出世した姿で登場したが、もともとは密輸やギャンブルで渡り歩く、ハン・ソロの悪友だ。キザで狡猾、飄々としたキャラクター性が特徴である。
「僕は『スター・ウォーズ』に楽しみをもたらしたいんです。楽しくやりたい」と話すグローヴァー。その「楽しさ」とは、コメディ要素やライトなトーンといった作風を意味するものと思われるが、昨今の『スター・ウォーズ』ファンダムを取り巻く空気への言及にも聞こえる。ドラマ「アコライト」は保守的なファンからのバッシングが生じ、場外では重苦しい議論が巻き起こった。異例の打ち切り終了が伝えられると、それによってさらにファンダムは荒れたような部分もある。ランド・カルリジアンのドラマが実現すれば、誰もが等しく純粋に楽しめるような作品にしたいと、グローヴァーは願っていることだろう。
なお、『Lando(原題)』は当初のドラマシリーズとして企画されていたが、その後劇場映画として。ただし『スター・ウォーズ』の待機企画は内容に変動が生じることが多く、本作の動向についても注視が必要である。
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