平和のまちミュージアムで企画展「旧制中等学校の戦争史」開催 <学徒>のリアルとは?【北九州市小倉北区】
北九州市平和のまちミュージアム(北九州市小倉北区城内4-10)で、企画展「学徒らしくあれ~旧制中等学校の戦争史 門司・小倉編~」が開催中です。会期は来年1月13日まで。
太平洋戦争中に労働力として動員された、旧制中等学校の少年・少女に焦点を当てた展示です。
「学徒らしく」を求められた10代半ばの少年少女たち
旧制中等学校とは、12歳~17歳の子どもが通った中学校(旧制)、高等女学校、実業学校を指します。戦時中、その学生は「学徒」と呼ばれていました。
これらの学校では、日中戦争がはじまる前から、男子には将来の兵役を前提とした軍事教練などの教育、女子には兵士の妻・母となるための良妻賢母教育が行われていました。
また、戦況が悪化してくると、軍需工場等での労働力の補充源として、旧制中等学校の学徒たちに白羽の矢が立ちます。彼らは勉学の機会を奪われ、厳しい労働へと従事していきました。
同展示では、旧門司市および旧小倉市に存在した旧制中等学校の戦時期の様子、戦争の時代を生きた 10代半ばの少年少女たちの姿を探っています。
学校や学徒動員の状況が紹介されるとともに、軍国少年・軍国少女として「学徒らしく」あることを求められ、自らに課せられた役目を果たしていくことになった「学徒」たちの姿が浮かび上がります。
「ミニ展示」や学芸員による「ギャラリートーク」の開催も
会期中、同施設の多目的ホールでミニ展示「旧制中等学校の制服たち ~門司・小倉編~」も開催。制服イラストや解説のパネルを見ることができます。
さらに12月22日午後2時からは、学芸員による「ギャラリートーク」も実施予定です。
詳細は平和のまちミュージアムのホームページで確認できます。
■開館時間/9:30~18:00(入館は17:30まで)
■休館日/月曜(祝日の場合は火曜)、年末年始
■入館料/一般 200円 中高生100円 小学生50円
■アクセス/JR「西小倉駅」下車徒歩約10分
※2024年11月10日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)