28坪の家を広く見せる間取りと暮らしやすくする間取りをご紹介!
「28坪の家を購入しようか迷っているがどんな間取りがよいかわからない」
この記事ではそんな方に向けて、28坪の家を広く見せる間取りと暮らしやすくする間取りをご紹介します。28坪の家でも快適に暮らすヒントが見つかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
28坪の家は広い?狭い?
28坪の家は一般的に広いのでしょうか、狭いのでしょうか。ここでは全国平均と住居人数を基準に28坪の家の広さを解説します。
全国平均と比較した28坪の家
28坪を㎡に換算すると約92.6㎡です。「2021年度フラット35利用者調査(住宅金融支援機構)」によると土地付き注文住宅の全国平均は111.4㎡(約33.7坪)、土地なしの注文住宅の全国平均は123.8㎡(約37.4坪)です。いずれにしても、28坪という広さは全国平均より狭めですね。
住居人数で見た28坪の家
2021年に国土交通省が公表した住生活基本計画には最低居住面積水準と誘導居住面積水準について記載があります。
最低居住面積水準とは「世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準」。誘導居住面積水準とは「世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」と定義されています。
暮らしやすい家を目指すならできるだけ誘導居住面積水準に近づける必要があります。たとえば、都市部における4人家族の場合、28.7坪(95㎡)であれば、ゆとりをもって暮らせそうです。一方、郊外や地方なら3人家族で、30.3坪(100㎡)が誘導居住面積水準となっています。
28坪の家を広く見せる間取り3選
家が狭くても、工夫次第で広く見せることはできます。ここでは、28坪の家を広く見せる間取りを3つご紹介します。
①天井を高くする
天井を高くしたり、吹き抜けを設けたりすると開放感を味わえる部屋に。また、ダウンライトで天井からの圧迫感をなくし、ロフトなどで空間に奥行きを持たせるとより広く見せられます。
②採光を意識する
採光を意識して窓を大きくすることも家を広く見せるコツです。大きな窓があると、開放感のある空間ができます。また、手入れが大変ですが天窓もおすすめです。
③廊下をなくし、部屋を大きくする
廊下をなくすとその分部屋を広くでき、壁も少なくできます。壁が少なければ少ないほど、視覚的に広く見えるというのがポイントです。さらに、部屋の形を奥行きよりも横幅を広くするほうが、部屋が広く見えます。
28坪の家を暮らしやすくする間取り3選
ここからは、28坪の家でも暮らしやすくする間取りをご紹介します。
収納スペースを広くする
物が乱雑に置かれている部屋からは圧迫感やストレスを感じやすいもの。デッドスペースを活用したり、ウォークインクローゼットなどを作ったりすると、収納スペースが増えます。靴のまま入れるのが特徴のシューズクロークも近年人気です。ベビーカーやブーツ、コートなどをシューズクロークに収納すると玄関も家の中もすっきりします。
生活音に配慮する
生活音への配慮も大切です。特に平屋は生活音が聞こえやすくなります。近年では在宅ワークも増えていて家で仕事をする方も多くなりました。仕事中や会議中に生活音が聞こえてくると仕事に集中しづらいですよね。この場合、廊下を隔てるのが効果的です。しかし、28坪の家の場合、廊下が多くなると、部屋が狭くなるというデメリットがあるので、間取りでの工夫が必要です。
そして重要なのは寝室です。誰でも寝ているときは静かにしてほしいですよね。特に2階建ての家では寝室の真上に子ども部屋のような音が出やすい部屋を配置するのは避けましょう。
そのほかにも、
・水回りや駐車場から寝室を遠ざける
・屋根材を音が響きにくい素材にする
・壁に吸音材と遮音シートを入れる
・吸音性のある断熱材を使用
・布製のソファや毛足の長いカーペットを設置
・窓ガラスを防音ガラスや二重サッシにする
という方法で生活音の軽減ができますので、取り入れてみましょう。
老後の想定も
体力の衰えや子どもが自立して家を出ていくなど家を建てた時と状況が変わる可能性があります。年齢を重ねると足腰が弱くなり階段移動が大変になるため、1階での生活がメインになるのを想定しておく必要があります。
たとえば、
・バリアフリーになるよう廊下幅を広めにとる
・滑りにくい素材にする
・ドアを引き戸にする
・和室を1階に作る
・トイレをリビングの近くに設置する
・可動間仕切りで部屋を仕切る
などの間取りで工夫をしましょう。
28坪の家の素敵な事例
ここからは28坪の家の素敵な事例です。こちらは、奥様のこだわりの家事室と収納を備えた間取りになっています。
・玄関
玄関のすぐ横に土足で入れるシューズクロークを設けています。シューズクロークは靴を十分収納することができるだけでなく、ベビーカーのような大きな物も玄関に置いたままにできるのがメリットです。
・リビングルーム
リビングとダイニングを分けないことが広くリビングを使えるポイントです。また横幅を広くして、開放感のある空間を演出。
・キッチン
キッチンには棚をつくることで十分な収納スペースを確保しています。そして、家事動線がシンプルな家にするために、キッチンからすぐの場所に家事室や脱衣所を設けました。
・まとめ
28坪という限られた坪数でも間取りを工夫すれば、収納にこだわった開放感のある家づくりができます。
まとめ:28坪の家は間取りで完成度が左右される!
この記事では28坪の家を広く見せる間取りと暮らしやすくする間取りをご紹介しました。28坪の家は注文住宅としては全国平均より少し狭い広さです。しかし、間取りを工夫することで開放感を味わえたり、住み心地のいい家になったりします。しかし、必ずしも「広く見える間取り」と「暮らしやすい間取り」が両立するとは限りません。スタイルやパートナーとの価値観と向き合って、ぜひあなただけの素敵な家づくりをしてみてください。気になる点があれば、お近くのハウスメーカーにお気軽に問い合わせるのもおすすめです。きっと家づくりのプロならではの意見を聞かせてもらえるでしょう。