南海本線の泉佐野～和歌山市間でワンマン運転実施へ 一部普通列車で25年3月から
南海電鉄は20日、南海本線・泉佐野駅～和歌山市駅間の一部の普通列車で、2025年3月22日(土)からワンマン運転を実施すると発表しました。
対象となるのは8300系を使用する4両編成の「普通車」の一部。
ワンマン運転対象車両には「車両側面カメラ」を1両につき片側2台、計4台設置。カメラで車両側面とホームの様子を撮影し、運転席のモニタに表示することで運転士が確認できるようにします。南海電鉄は2022年6月から車両側面カメラの検証を行っており、夜間や悪天候時なども十分な視認性を確保できるとしています。
また、南海電鉄は対象区間の全ての駅（14駅89箇所）に「進出用非常通報装置」を設置。ホーム上に設置された列車非常停止ボタンが扱われたときに明滅し、運転士に伝えます。
このほかにも「誤開扉防止装置」を導入することで、運転士が誤ってホームのない側の扉を開ける操作をしても扉が開かないようにするなど、ハードウェア面での対策を行っています。
南海電鉄は2000年以降順次ワンマン運転を導入しており、これまで高野線・汐見橋駅～岸里玉出駅、橋本駅～極楽橋駅（2両編成のみ）と、高師浜線、多奈川線、加太線、和歌山港線（2両編成のみ）の各支線区間で実施しています。
（画像：南海電鉄）
