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社内の古紙や製造過程の残りかすから、名刺やオリジナルグッズへ 地元企業やベンチャーと協業

月刊総務オンライン

社内の古紙や製造過程の残りかすから、名刺やオリジナルグッズへ 地元企業やベンチャーと協業

コクヨグループのカウネット(東京都港区)は1月21日、グループで排出した古紙を利用して名刺を製造したと発表した。市販の再生紙を利用した名刺が広く普及しているが、国内でオリジナルの紙を小ロットで製造できる工場が限られている。同社の取り組みは、製紙企業との連携により誕生した。

2024年10月1日から11月23日まで、グループ本社を含む5拠点で使用済みコピー用紙など607kgを回収。山陽製紙(大阪府泉南市)にて古紙配合率50%のオリジナル名刺用紙を製造した。印刷は、障がい者雇用を重視したコクヨの特例子会社であるコクヨKハート(大阪府大阪市)が担当している。

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国内でオリジナル紙を小ロットで製造できる工場が限られているため、市販の再生紙を利用した名刺が広く普及している。今回は、山陽製紙との協力により小ロットでのオリジナル紙の製造を実現し、社員を巻き込んだ環境活動の一環として、取り組みが実現された。

カウネットは2023年に、オフィスの紙資源リサイクルサービス「カウネットLoopa(ルーパ)」およびプラスチック資源リサイクルサービス「カウネットLoopla(ループラ)」をスタート。「カウネットLoopa(ルーパ)」は紙コップ、紙パック、コピー用紙などのオフィスから生まれる紙資源を、「カウネットLoopla(ループラ)」はクリヤーホルダーなどのオフィスから生まれるプラスチック資源を回収し、再生した商品を販売するリサイクルサービスだ。

今回の取り組みは、「カウネットLoopa」の取り組みの一環として実施。同社では、社員の環境意識を啓発するとともに、ステークホルダーに対して、グループ全体の資源循環活動の認知拡大をはかるきっかけにしたいと説明する。

当メディアでは、「カウネットLoopla(ループラ)」の取り組みを紹介している。

ジャム製造時の残りかすを発酵させ、株主優待品に活用 アヲハタ

アヲハタ(広島県竹原市)は1月21日、製造過程で発生するジャムなどの食品残さをアップサイクルする取り組みを開始すると発表した。オリジナルのウェットティッシュを作成し、株主優待品などに使用する。製造過程で発生する食品残さを日用品にアップサイクルした、同社初の事例となる。

社内公募で生まれたサステナブルをテーマとするアイデアが起点。独自の発酵技術を持つファーメンステーション(東京都墨田区)と連携することで、未利用資源からアップサイクル素材を生み出せた。

カウネットの取り組みの詳細と、アヲハタの取り組みの詳細は、それぞれの公式サイトで確認できる。

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