【習志野市】100m走を10秒46で走った!日本中学新記録保持者 小寺慎之助さん
習志野市立第四中学校3年の小寺(こてら)さんは今年の夏、陸上男子100m走で素晴らしい成績を収めました。
千葉県中学校総合体育大会でタイ記録を出し優勝。
関東大会では日本中学新記録で優勝。
全国大会でも優勝。
パリに勝るとも劣らない暑い夏の記録です。
狙ってたけど本当に出た日本中学新記録
関東大会に進んだ小寺さんはその日のことをこう振り返ります。
「気候条件もよくて僕の調子も良かったんです。決勝で一緒に走るメンバーは元々顔見知りだったので、レース前の招集所で皆で話すことができて緊張も和らぎました」。
スタートのピストルが鳴ると小寺さんはいつも通りポーンと一群から抜け出して独走。
そのまま1位でゴールをしました。
記録は10秒46の日本中学新記録。
「関東大会は10秒4台を出すぞ!」と意気込んでいたそうですが、自分のタイムが表示されたのを見て「あ、出ちゃった」という驚きの方が大きかったそうです。
強い向かい風に苦しめられた全国大会
全国大会の決勝戦は全国のトップ中学生スプリンターが集まって競われます。
「視界に人がいると力んでしまって自分の走りができない」という小寺さんも、1位2位を競り合う形でゴール。
小寺さん自身も自分がどちらの着順なのか分からない様子で掲示板の方をしきりに見ていました。
「1位でなかったらどうしよう、と不安になった」と当時の気持ちを教えてくれました。
掲示板に自分が勝ったと表示された瞬間は、「うれしいという気持ちも少しあったが、とにかく『安堵』の気持ちが大きかった」と言います。
憧れの先輩に追い付け! 追い越せ!
小寺さんはスタートの前に毎回両肩のストレッチをします。
そのルーティンは1年先輩である片山瑛太(えいた)さん(市立船橋高校1年・2023年に10秒54の日本中学新記録樹立)に憧れてまねをしているそう。
レース前はすごく緊張するので、いつも決まって肩のストレッチをすることで心を落ち着かせているとのことです。
今まで憧れの先輩の背中を追いかけ続けてきたそうですが、今度は憧れられる立場になる小寺さん。
「今の僕は体が細く、負荷をかけ過ぎるとけがをしてしまうリスクがあるので、記録更新には限界があります。これからは体作りも意識してさらなる記録更新を目指したいです」。
小寺さんの今後の活躍から目が離せません。(取材・執筆/福)