バスケットボール女子日本代表の歴代オリンピック成績 パリ大会は屈辱の最下位
オリンピック6回出場の女子日本代表
女子バスケットボールがオリンピック競技として採用されたのは1976年モントリオール大会だった。女子日本代表は同大会で初出場して以降、2024年パリオリンピックまで6回出場。成績は以下の通りとなっている。
初出場のモントリオール大会はアメリカ、カナダに連勝も5位
1975年の世界選手権で銀メダルに輝いた尾崎正敏監督率いる女子日本代表は、翌1976年のモントリオールオリンピックに出場。 アメリカに84-71、カナダに121-89で連勝する最高のスタートを切ったが、チェコスロバキア、ブルガリア、ソビエト連邦に3連敗。6カ国中5位に終わったが、生井けい子は得点王に輝く活躍を見せた。
その後はオリンピックから遠ざかったが、1996年アトランタ大会で20年ぶり2回目の出場。1次リーグでカナダと中国に勝ち、イタリア、ロシア、ブラジルに敗れたものの2勝3敗で決勝トーナメントに進出した。
準々決勝でアメリカに93-108で屈し、5-8位決定予備戦でもロシアに敗れたが、7位決定戦ではイタリアに勝利。7位入賞に貢献した萩原美樹子は翌1997年、WNBAドラフトでサクラメント・モナークスから指名を受け、日本人初のWNBAプレーヤーとなった。
3回目の出場は2004年のアテネ大会。1次リーグでナイジェリアには勝ったが、ブラジル、オーストラリア、ロシア、ギリシャに敗れ、順位決定戦でも中国に敗れて10位に終わった。
2021年東京大会で初の銀メダル
2016年リオデジャネイロ大会で3大会ぶり出場を果たした女子日本代表は吉田亜沙美、髙田真希、渡嘉敷来夢、町田瑠唯らが名を連ねた。1次リーグでベラルーシ、ブラジル、フランスを破り、トルコ、オーストラリアには敗れたが3勝2敗で突破。しかし、準々決勝でアメリカに64-110で敗れ、8位に終わった。
そして迎えた自国開催の2021年東京大会。トム・ホーバスヘッドコーチに率いられた女子日本代表は馬瓜エブリン、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花らがメンバー入りした。
1次リーグ初戦はフランスとの競り合いを制して74-70で勝利。アメリカには69-86で敗れたものの、ナイジェリアを102-83で下し、2勝1敗の2位で突破した。準々決勝のベルギー戦は86-85と1点差で勝利をもぎ取り、フランスとの準決勝も87-71で決勝進出を決めた。
アメリカとの頂上決戦は75-90で敗れてオリンピック7連覇を許したが、初の銀メダルを獲得。町田瑠唯がアシスト王となり、オールスター5に選出された。
2024年パリ大会は恩塚亨ヘッドコーチが指揮。東京大会の銀メダルメンバー以外では馬瓜ステファニー、山本麻衣、吉田亜沙美が選出された。
初戦は前回決勝で対戦したアメリカと激突。平均身長10センチ以上高いアメリカに76-102で敗れると、ドイツに64-75、ベルギーにも58-85で3連敗を喫し、1次リーグ敗退で12カ国中最下位に終わった。
金メダルは8連覇のアメリカ、銀メダルが開催国フランス、銅メダルがオーストラリアだった。
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記事:SPAIA編集部