フロントベンチシートの魅力とは?おすすめ軽自動車/普通車9選
車のベンチシートとは、公園などにあるベンチのように左右の座席の間に隔たりがないシートです。ここでは、ベンチシートのメリット・デメリットをご紹介するとともに、フロントベンチシートの軽自動車と普通車おすすめ10車種をご紹介します。
•車の「ベンチシート」とは
•セパレートシートとの違い
•キャプテンシートとの違い
•ベンチシートのメリット/デメリット
•メリット
•デメリット
•フロントベンチシートのおすすめ軽自動車5選
•①スズキ「ラパン」
•②ホンダ「N-WGN」
•③ダイハツ「ムーヴキャンバス」
•④スズキ「スペーシア」
•⑤ホンダ「N-BOX」
•フロントベンチシートのおすすめ普通車4選
•①トヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」
•②トヨタ「スペイド/ポルテ」
•③トヨタ「bB」
•④日産「キューブ」
•Q. 普通車でベンチシートが少ない理由は?
•Q. フロントベンチシートのSUVはない?
•広さ重視で車を選ぶなら
車の「ベンチシート」とは
車のベンチシートとは、公園などにあるベンチのように左右の座席の間に隔たりがないシートのことです。特に、フロントシートやミニバンの2列目シートにおいて、左右の座席がつながった状態のものを指します。
左右が完全に一つの座席になっていなくても、両席の間に溝がなければ「ベンチシート」と呼びます。
セパレートシートとの違い
ベンチシートと対照的に、左右の座席の間に隔たりがあるシートをセパレートシートといいます。つまり、両者の違いは「左右の席に隔たりがあるか否か」です。
多くの車のフロントシートは、現在セパレートシートが採用されています。特に、普通車は殆どがセパレートシートです。
キャプテンシートとの違い
キャプテンシートも左右の座席の間に隔たりがあるシートを指しますが、こちらは「隔たりがあること」よりも「席が独立していること」に焦点を当てた呼び方です。
特に、ミニバンの2列目において、左右が独立していてアームレストなどがある快適性重視の座席を「キャプテンシート」と呼びます。
ベンチシートのメリット/デメリット
ここでは、フロントベンチシートのメリット/デメリットをまとめました。
メリット
•座面や背もたれが広い
•左右での座り替えが楽にできる
ベンチシートは、左右の座席をつなげるために座面や背もたれが広く設計されています。そのため、体格が大きい人でも楽に座れます。
また「助手席にいた人が運転席に移動する」といった場合も、座り替えがスムーズです。
デメリット
•各席の安定性が低い
•中央にドリンクや物を置きづらい
•後席へのアクセスが悪い
ベンチシートは座面や背もたれが平面的で、カーブなどでは身体が安定しにくいです。
また、ベンチシートでは「中央にゴミ箱などを置きにくい」「後ろにある物を取りにくい」「後席に移動しにくい」といったデメリットもあります。
フロントベンチシートのおすすめ軽自動車5選
軽自動車では、フロントシートがベンチシートになっている車種が適度に存在します。
※価格情報は2025年6月2日時点のガリバー「車カタログ」( https://221616.com/catalog/ )より引用
①スズキ「ラパン」
•新車時価格:132.9万円~
内外装に愛らしさがギュッと詰まったラパン。全高は低いものの、現行モデルの最高燃費は26.2km/L(WLTCモード、FF)とクラストップレベルです。
内装が明るく、収納機能が豊富な点も魅力。ドリンクホルダーを敢えてインパネ部分にしまい込むなど、細部まで「見え方の気遣い」を感じられます。
中古車市場での流通量も多いので、安く購入したい場合は中古もおすすめです。
②ホンダ「N-WGN」
•新車時価格:134.4万円~
適度な広さとオシャレさを両立したいのであれば、ホンダの軽ハイトワゴンN-WGNがおすすめ。標準仕様はまん丸、カスタム仕様は四角く高級感のあるヘッドライトを備え、顔つきが特徴的です。
現行モデルは安全性能の高さも軽自動車トップレベル。人を乗せて走るのにも安心です。ハイトワゴンということで、身長180cm程度の人でも窮屈さを感じにくいでしょう。
③ダイハツ「ムーヴキャンバス」
•新車時価格:146.3万円~
ムーヴキャンバスは、軽ハイトワゴンでスライドドアを有する貴重な存在です。適度な高さと広さ、スライドドアの利便性、さらに見た目のオシャレさまで兼ね備えています。
現行モデルはシートヒーターや保温機能付きドリンクホルダーなど前席の装備が充実。ただし、コスト重視であれば中古で先代モデルを選ぶのもおすすめです。
④スズキ「スペーシア」
•新車時価格:153万円~
新車販売台数でN-BOXを猛追しているのが、スズキのスペーシアです。現行モデルは後席の快適性が抜群。さらに、クラストップの燃費性能を誇り、経済性を考えても魅力的です。
デザインも愛らしく、助手席側のダッシュボード上はミニテーブルのようになっています。
中古でも流通台数は多いですが、できれば登録済み未使用車など現行モデルを選ぶと良いでしょう。
⑤ホンダ「N-BOX」
•新車時価格:169万円~
年代・性別問わず人気の高いN-BOX。実用性・安全性・デザイン性と総合力の高い車で、新車販売台数が多いのも頷けます。
2023年秋にフルモデルチェンジしていますが、車としての性能は先代モデル(2代目)と大きく変わっていません。新車に強いこだわりがないのであれば、中古で値下がりした2代目もおすすめです。
フロントベンチシートのおすすめ普通車4選
現在、新車で購入できるフロントベンチシートの普通車は殆どありません。ここでは、中古で手に入る車種をご紹介します。
※価格情報は2025年4月30日時点のガリバー「車カタログ」( https://221616.com/catalog/ )より引用
①トヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」
•生産終了年:2023年
中古車相場:5万円〜217.3万円(パッソ)
パッソとブーンは、愛らしい外観が魅力のコンパクトカーです。パッソはブーンのOEM車で、両者の基本スペックは変わりません。
最終モデルのWLTC燃費は19.0~21.0km/L(WLTCモード)と決して悪くありません。デザイン性にこだわるなら、パッソのなかでも「モーダ」がおすすめです。
②トヨタ「スペイド/ポルテ」
•生産終了年:2020年
•中古車相場:5万円〜194.4万円(ポルテ)
助手席側が1ドア(助手席と後部座席のドアが共通)という独特な構造のスペイド/ポルテ。両者は姉妹車関係であり、外観の方向性は異なりますが、基本スペックは変わりません。
スペイド/ポルテのフロントシートは、殆どのグレードにおいてセパレートシートです。しかし、「Y」グレードのみフロントベンチシートとなっています。中央にはドリンクホルダーもあります。
③トヨタ「bB」
•生産終了年:2016年
•中古車相場:5万円〜177.9万円
タンクやルーミーの発売前にあったトールワゴンのbB。SUVを思わせるようなタフな外観が魅力の一台で、車内はファミリーでも使えるような広さとなっています。
すでに中古車の流通量は少ないですが、50万円前後で購入できる車両が多いです。
④日産「キューブ」
•生産終了年:5万円〜151.2万円
•中古車相場:2020年
カクカクしたデザインで人気を博したキューブ。外装だけでなく内装もユニークで、遊び心があります。
フロントベンチシートの中央にドリンクホルダーと小物を収納できるスペースがある点が特徴です。「犬の水飲み用のコップを置きたい」といった場合には便利かもしれません。
Q. 普通車でベンチシートが少ない理由は?
かつてはフロントベンチシートの普通車がいくつか存在しており、ミニバンでは「フロントに3人乗れる」といった車種もありました。
しかし、後席へのアクセスの悪さや長距離走行における安定性の悪さといったデメリットから、フロントでのベンチシート採用は減少。現在では殆ど見られなくなっています。
Q. フロントベンチシートのSUVはない?
SUVでもフロントベンチシートの車は殆どありません。なお、アメリカではSUVでもフロントベンチシートの車種があります。
Supervised by norico編集長 村田創( https://221616.com/norico/hajime-murata/ )
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!