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電車と船でラクラク離島エギング釣行のススメ【三重・鳥羽】堤防でアオリイカが連発

TSURINEWS

当日最大サイズキャッチ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

残暑厳しい9月の中旬。三連休初日の混雑を避けつつ、アオリイカのエギングを楽しみたいと思い、三重県鳥羽市の離島を数年振りに訪れてみた。以前より人が増えた感は否めないが、天候にも恵まれ秋らしい数釣りエギングを楽しんだ模様をお伝えしたい。

電車と船で離島釣行

9月に入って猛暑日が続いた中迎えた三連休初日の21日。昨今のアウトドアブームでアクセスの良い陸続きのポイントはどこも混雑だろうと思い、数年振りに三重県鳥羽市の離島へ釣行した。

鳥羽の離島

三重県鳥羽市の離島は神島、答志島、菅島、坂手島とあり、各島へは鳥羽市営定期船で行くことができる。唯一神島は愛知県の伊良湖港からも船が出ている。答志島は規模が大きく、市営定期船で和具港、答志港、桃取港と3つの港がある。いずれも定期船の便数は多くないため、予め時刻を調べてから釣行すると良い。

混雑しづらい

この市営定期船を利用して釣りに行くというのが、車社会の中京圏において敬遠されるようで、連休でも混雑する事はなく、のんびり釣りが楽しめる。

マリンターミナル(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

私の場合、鳥羽市離島へは近鉄電車を利用して鳥羽駅まで行き、マリンターミナルから市営定期船を利用している。

神島行きに乗船(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

島内は徒歩での移動となるため、荷物はコンパクトにまとめる必要がある。結果、電車での釣行もしやすくなる。

荷物はコンパクトに(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

タックル

当日はエギングをメインにサブでライトロックフィッシュをターゲットに2タックルを用意した。

神島行きに乗船(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

エギング

エギング用にロッドがダイワ社ソルティスト、センサーエギング82、リールもダイワ社15ルビアス2508HにPEライン1号、リーダーにフロロカーボンライン12lb。

ロックゲーム

ライトロックフィッシュ用にロッドがラパラ社カウントダウンクラシック664L、リールはダイワ社バリスティックLT2500XH、ラインはPEライン0.8号、リーダーはフロロカーボンライン12lbを用意した。リーダーは16lbも用意し、小型回遊魚にも対応出来るように準備した。

ルアーとエギは信頼のおけるものに絞りリュックにまとめ徒歩移動しやすくしている。クーラーボックスは持ち運びしやすい小型の物を用意した。

神島でエギングスタート

9月21日、近鉄の最寄り駅から電車に乗り鳥羽へ向かう。いつもの車とは違い車窓を楽しみながらの時間だ。鳥羽駅から徒歩で10分程のマリンターミナルから神島行きの船に乗り約40分、神島港に到着した。朝は伊良湖からの便の方が早いためすでに堤防では多くの釣り人が竿を出していた。

神島港の風景(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

まずはタックルを準備し港内で釣りを開始する、アオリイカと思われる墨跡も多く、期待が持てたが、時折小型のチェイスがあるもののヒットには至らない。港内を歩いて移動しながら探るが、アタリはない。

時刻は10時を回った頃、隣で釣りをしていた方がトンカツ大サイズをキャッチしていた。状況を聞くと朝イチの時合後は渋く久しぶりのヒットとの事。時合かと期待して港内を釣り歩いたが反応は悪く、11時35分発の船で神島を離れ、答志島和具港へ移動した。

答志港でアオリイカ登場

和具港に到着して昼食に地魚料理を満喫した後、和具港から釣りを再開。こちらは釣り人は数人ほどだが、少々白濁りが入っており状況は悪そうだ。

昼食は地魚料理を満喫(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

1時間程キャストを続けたが、小型のチェイスのみ、粘ってもしょうがないと判断し、15分ほど歩いて答志港へ移動した。

昼食は地魚料理を満喫(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

こちらは濁りはなく潮も良い雰囲気で期待が持てる。キャストを開始する事数投、ラインに出たアタリを合わせると重みが乗った。慎重に抜きあげキャッチ成功。胴長コロッケ大サイズだが、ようやくのキャッチに一安心だ。

ようやくキャッチした1杯目(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

アオリが連発

続けてキャストすると、1シャクリ後のフォールでアタリを捉えた。フッキングも決まりキャッチ成功。少しサイズアップしてトンカツサイズと言った所、次のキャストでもヒットし3投連続キャッチ。

2杯目は少しサイズアップ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

少し場を休ませる意味でも小移動し港内を探っていく、反応が無ければテンポ良く移動し、ポツポツとコロッケからトンカツサイズを追加することができた。沈み根があるポイントでは群れを捉え連続ヒット。コンスタントにヒットが続くのは秋らしいエギングだ。

夕マヅメに最大サイズ手中

迎えた夕マヅメ、最初にキャッチしたポイントに戻りサイズアップを狙う。トンカツサイズを2杯追加し、最終の船の時間を考えたラスト1投、ロッドにきたアタリを合わせると今日一番の重量感。

ラスト1投で当日最大サイズ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

慎重に寄せキャッチしたのはこの日の最大サイズとなる胴長20cm弱のアオリイカであった。後ろ髪を引かれる思いだが、片付けをして鳥羽佐田浜行きの最終便に乗り今回の釣行を終えた。

最終釣果

午前中は苦戦したものの午後からは秋らしく連続ヒットもあり合計13杯キャッチの7杯キープと秋エギングを満喫できた1日となった。帰りも電車に揺られながら家路につく、電車釣行ではお酒が好きな方は一杯飲みながら家路につくこともできる。たまにはマイカーを置いて釣りに行くのも良いものだ。

今後の展望

伊勢湾口に位置する離島のエギングは10月いっぱいは楽しめる見込みだ。水温次第で11月でも狙えるが、外した際のサブターゲットも想定しておきたい。

これから秋にかけてアジの回遊も多くなり、尺アジも十分チャンスがある。カサゴやメバルといったライトロックフィッシュゲームも面白い。

離島釣行の注意点

離島釣行の注意点として、釣り具店やコンビニは島内にないため、忘れ物には注意したい。飲み物は自販機でこと足りるが氷は予め用意して行く必要がある。これから秋が深まるにつれて寒暖差の大きい季節になる。気温に注意して服装を選んで頂きたい。

また、各島伊勢エビなど地魚が味わえる宿もあるため、時間があれば一泊してのんびり楽しむのもありだ。離島のレトロな町並みとゆったりとした時間の流れ方は日頃の喧騒を忘れさせてくれる。一泊プランなら新幹線利用で東京からの釣行も可能ではある。

最後に、釣り場はもちろん、公共交通機関である電車、市営定期船内でのマナーを守り、釣り人のトラブルが元で釣り禁止にならないよう、注意して釣行して頂きたい。

<稲垣順也/TSURINEWSライター>

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