嫌がられるディテールをわざとくっつける天邪鬼なリメイクしてみる、ふるぎの新しい楽しみ方。
古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか、悩みは尽きない。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらうことに。「マンホール」ディレクター・中台竜郎さんとバイヤー・山崎修也さんが持ち込んだのは「カーハート」の[アクティブジャケット]。一歩先行くリメイクしてみる、ふるぎの新しい楽しみ方をご覧あれ。
嫌がられるディテールをわざとくっつける天邪鬼なリメイクがモットーなり
岩城さん 「マンホール」の中台さんと山崎さんです。急な連絡すみませんでした!
中台さん いえいえこちらこそ、呼んでもらえて嬉しいです!
岩城さん これまではお店で売れずに残ってしまっていたものを使ってリメイクをしていたんですが、今回は「カーハート」の[アクティブジャケット]。売れ筋ですよね。
山崎さん 実際、普通に修理して普通に売れるアイテムだと思います。
岩城さん このカラーは結構珍しいですよね。
中台さん そうですね。スミクロボディはちょっと珍しいですね。でも、選ぶ時にそこはあまり気にしていなかったですね。ちょうどあったのがこの色だったんですよ。
岩城さん そうだったんですね。なかなかこんなアイテムをリメイクってする機会ないので楽しかったです! ちなみに出来はどうですか?
山崎さん いい感じです! 僕らって肩パッドとエポレットを付けて欲しいくらいしか伝えていないですよね。
中台さん たしかそうだね。自分でも結構ざっくりとしたお題だなって思うけど、想像以上の仕上がりです!
岩城さん 本当ですか⁉ 背中のギャザーとか結構好き勝手やっちゃったから結構心配だったんですよね。
中台さん リョージくんはこれまで色々な古着を直してるからこそ、嫌がられてきたディテールとか僕らよりも理解していると思うんですよ。そのリアルな感覚が今回うまくハマったなと思いますよ。
岩城さん そんな照れちゃいますね。これは、もっとリメイク頑張らないとですね。
山崎さん でも、依頼してたお直しは忘れず頼みますよ。
岩城さん も、もちろん! うちは丁寧さが売りなので、もう少々お待ちください(笑)。
【今回リメイクするアイテム】
今回リメイクするアイテムは価格高騰の止まらない「カーハート」の[アクティブジャケット]。特に「スミクロ」はレア。元はジップが壊れ、傷もあったので岩城さんに修理の依頼をしていたアイテムだ。
【完成したアクティブジャケット】
締まらなかったジップはボタン留めに、袖のリブも外しストラップを取り付けた。実は密かに肩パッドもつけているなど、細かなこだわり満載。
【HOW TO リメイク】
はじめに、フードを中央で割り、リブを外していく。この時、フードをどの位置まで開くのかを計算して外すのがポイント。
センタージップの代わりに付けるチェックシャツの前立て部分を切り出しジャケットのジップの部分に縫い付けていく。
お直しで外して保管していた肩パッド(2枚重ね)、エポレットを付け、フードにジッパーを縫っていく。
最後に袖リブを外した代わりにストラップ(元はエポレット)を付け完成!