赤穂出身の報徳プロップ玉水天規君 念願の花園へ
12月27日から東大阪市・花園ラグビー場で開かれる全国高校ラグビー大会に兵庫代表として9年連続50回目の出場を決めた報徳学園のメンバーに赤穂西中出身の玉水天規(たかき)君(18)=3年=が入った。
県予選では全試合スタメンで出場。花園でもチームへの貢献が期待される。
身長178センチ、体重102キロの玉水君のポジションはFWの右プロップで背番号は「3」。スクラム時に最前列で相手選手と直接対峙し、密集では味方に良いボールを供給するために体を張るなどゲーム全般で献身的なプレーが求められる。「忍耐強い性格でプロップ向き。純粋に、ひたむきに練習してチームにとって欠かすことのできない存在に成長した」(西條裕朗監督)と指揮官の信頼も厚い。
小学生の頃からクラスで一番体が大きかったが、本人が言うには「不器用でスポーツは得意ではなかった」という。ラグビー選手だった伯父の勧めで小3から加古川のラグビースクールに入門。「不器用でも活躍できるポジションがある」とラグビーが好きになった。結果が出ず、競技を続けるかどうか考えたこともあったが、「やっぱりラグビーが好きなので頑張れた」という。
前回大会準優勝のチームの目標は「全国制覇」。関係者の話では、今回で104回を数える同大会に赤穂市出身者が出場するのは「おそらく初めて」。一日6〜7合の米飯を食べてハードな練習を続ける玉水君は「愚直に下働きする。ボールを持ったときは相手に強く当たって少しでも前に出る。どんなにピンチやしんどい状況でも笑顔でプレーする」と花園のグラウンドへ向けて誓いを立てた。
報徳学園は大会初日の27日に宮城代表の仙台育英と対戦する。