優しさに包まれる至福のひと口。ごりぱんの「ミルクパン」と「バゲット」【福岡市南区】
福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。70回目の今回は、福岡市南区にある、ごりぱんです。
疲れている時に食べたい”ふわふわ”のパン
疲れてるかもしれないなーと感じる時ー!
この「ホニャララな時ー!」というギャグ(そしてそれを言っていた芸人さんコンビ)を覚えている方はいらっしゃるだろうか。
ちなみに筆者は、書いておきながらなんなんですが、コンビ名は失念、、、すみません。
そう、最近疲れているなぁと感じます。
そのせいか、物忘れというか、忘れ物というか、心配なレベルのことをやらかします。
結構本気で心配になってきたので相談した友人に言わせると「子育て真っ只中の時がまさにそうだった」と。
やることが多過ぎて、キャパオーバーになると、今思うとアレレー!?なことを沢山やらかしていたらしい。
もちろん、友人として筆者のことを安心させる意味も含めての助言だったのかもしれないが、子育て中ではないにしろ、やらないといけないこと(及び、考えないといけないこと)が多すぎるのは事実。
一度いろいろ手放して、心も解放して、
う〜ん!と伸びをする日を作るのも大切かもしれないよ、じぶん。
そう思ったある日。
やはりパンが食べたくなりました。
カジハラさん(太宰府市)の食パンの時にも書かせてもらいましたね、
わたしの心にフィットする。カジハラの「角食」
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202206.622
こんな時に食べたくなるのは、硬くて酸味の強い「ついつい考えこんじゃうパン」ではない。
ふんわりと、お布団みたいに柔らかくて、お腹も心も包み込んでくれるような、そんなパンなのだ、と。
まさにそんなパンを探していた時に、目につきましたよ、ゴリラの絵。
パン屋さんに、何故ゴリラ?
いや、そりゃーきっと、ゴリラがお好きなんですよ、じゃないと描かないよね店頭に。
良いですね、
そんなストレートな感じ。
コサオさんみたいだわ、とナマケモノ(動物のね)のグッズや絵が店内に散見される、これまた癒されるパン屋さんのことを思い出す。
ドラマのあの子も食べていそう。ソーセージが美味しい、Pan cosaoの「ビールのアテ」【福岡県春日市】※移転
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202210.889
朝ごはんにちょうどいい。ぱん こさお の「え?チーズケーキ」【福岡県大野城市】
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202404.28620
そして、
︎キットココニモ、癒シノパンタチガ並ンデイルニ違イナイ
と、パンオタクセンサーが作動した。
果たしてそのパン屋さんには、
見た目も味も、ほっこり優しいパンたちが並んでいたのです。
長住団地近くにある、その名も「ごりぱん」さん。
団地が近いということもあり、ファミリー層に支持されそうな柔らかいパンや、ドーナツなどのおやつ系も豊富。
さすが「森の賢者」と言われるゴリラがトレードマークなだけあって、パンたちの表情も店主さんも、優しい雰囲気を纏ってらっしゃいます。
ふわふわしっとり『ミルクパン』の誘惑
いつもなら、こんな時は必ず選んでしまうのはクリームパン(ほぼカスタード中毒と言っても過言ではない筆者)!
なのですが、、、
いやほんと、この日は疲れていたのでしょうねぇ。
こんがり焼き目のついたクリームパンよりも、真っ白な生地に、同じく真っ白のクリームがサンドされた、こちらに釘付けになってしまったのですよ。
人気No.3のポップも眩しい「ミルクパン」
いやもちろん、こちらのクリームパンもね、じゅうぶんに柔らかそうな GOOD looking pain だったのですよー
しかしそれを上回るほどに、雲のような白さと形のミルクパン。
今日はアナタニキメマシタ!!
たまらずひとくち、ハムっ!!とな。
うーーん、、、やさしぃー、、、(少し泣く)
想像を裏切らない、しっとりと柔らかい生地は、少しミチッとした密度も併せ持つ大好きなタイプ。
そして中のクリームが、
くりーむがああああああ!!!
やさしぃー、、、、(疲れすぎていませんか?)
こんなにミルキーなクリームは久しぶりです。優しくも、しっかりと、乳乳(にゅうにゅう)している!!
そして、マーガリンではないからこその、口溶けの良さ、口中にべったり張り付く感じが皆無で、美味しいソフトクリームを食べた後みたいに溶けてゆく。
けっして、クリームたっぷり、とかではないのです。
でもこれが、きっとこの生地とクリームの黄金比。
そう確信してしまうほど、生地から伝わる粉の甘みと、ミルククリームの乳乳しさを、どちらも味わえます、満喫できます。
ミ○キーよりもママの味だわ(個人の感想です)
ふんわり食感と粉の甘み感じる、絶品バゲット!
すっかりパワーチャージ出来ましたらね、食欲に火がついたのか、続け様にバゲットにも手を伸ばす。
さすれば、こちらはこちらで、白いふんわりパンとは異なる表情、お点前を見せてくださいましたよゴリパンさん!
なんともしっかりと、ツボを押さえた秀逸なヒトシナであることよ、、、
ガリゴリハード系とは違います。
これまたファミリー層に喜ばれそうな、バゲット然とはしつつも、硬すぎないクラスト(外皮)。
そして、素晴らしい蜂の巣のような気泡が、店主様の技量を確信させる、柔らかくも弾力のあるクラム(内生地)。
粉の甘みをしっかり感じさせる絶妙な塩梅。
これは無塩バターでもいけてしまう、大変好みな味わいであり、
件のミルククリームをこちらにもサンドして『ミルクフランス』にもしたくなるなぁ、、、などと、勝手にカスタマイズな妄想を膨らせ、心は踊るのだった、、、。
あれ?
オイラは疲れていたんだったよな?
身も心も、すっかり森の賢者とそのパンに癒されて、明日からまた元気に過ごせそうな気がしてきたよ。
忘れ物は、そんなにすぐには減らないだろうけど(笑)
素敵な看板をハグしたい気分だ、
サンキュー!キュートなゴリラさん!
店舗情報
ごりぱん
住所:〒811-1362 福岡県福岡市南区長住4丁目2−25 岸原ビル [map]
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月・火曜日
駐車場:有り
Instagram:@panyahenomiti