『クレイヴン・ザ・ハンター』ヴェノムと繋がる幻シーンのコンセプト・アートが公開
ソニー・ピクチャーズによるスパイダーマン関連作『クレイヴン・ザ・ハンター』より、残念ながら本編では採用されなかったシーンのコンセプトアートが、アーティストのジュールス・ダリュラによって公開された。なんとこのシーン、『ヴェノム』シリーズと繋がる内容だったようだ。
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「『クレイヴン・ザ・ハンター』から、ボツになったシーンの環境ショット」として掲載されたのは、荒廃した終末世界に、ヴェノムと同じ見た目のシンビオートの死骸が転がっている一枚。投稿には #venom のハッシュタグも添えられていることから、これはヴェノムに関連するものであると見て間違い無いだろう。
一体、この場面の前後で何が起こるはずだったのか?最強ハンター、クレイヴンの誕生を描いた映画本編で、このコンセプトアートに繋がりそうな場面は描かれていない。劇中でクレイヴンが戦った相手に、このアートのような壊滅的なパワーを持つヴィランもいない。
考えられるのは、本アートが(2024)に登場した闇の神、ヌルに関連するものであるということだ。『ザ・ラストダンス』では、シンビオートを司る最強クラスのヴィラン、ヌルがヴェノムへの復讐のため地球に襲来する未来が示唆された。ヌルは(MCU)におけるサノスのようなラスボス級ヴィランになるとされていたから、『クレイヴン・ザ・ハンター』でもその接近が描かれるというプランもありえたはずだ。
「<創造主ヌル>編『ヴェノム:ザ・ラストダンス』15秒予告 11/1全国公開」スクリーンショット https://www.youtube.com/watch?v=JJ6GgBsHtmE
つまり、当初は『クレイヴン・ザ・ハンター』にもヌルが姿を見せ、地球が壊滅してヴェノムも朽ち果てるという最悪のビジョンがカットインする予定だったのかもしれない。これはヌルを軸としてソニー・ピクチャーズのスパイダーマン関連作に連続性を持たせる演出となったはずだが、どういうわけか取りやめになったというわけだ。
通称SSUと呼ばれるソニー・ピクチャーズのシリーズは現在先行き不明の状態だ。『ヴェノム』シリーズはひとまず完結し、『モービウス』『クレイヴン・ザ・ハンター』に続くスピンオフ映画の計画は伝えられていない。スタジオにはヌルを中心にこれまでのキャラクターたちをまとめる野心的なプランがあるはずなのだが、今は。
『マダム・ウェブ』や『クレイヴン・ザ・ハンター』が不振となったのは、マスコミや批評家のバッシングのせいだとトニー・ヴィンシクエラCEO兼社長は2025年1月2日付でソニー・ピクチャーズ エンタテインメントを。2017年に入社して以来、スパイダーマン関連のスピンオフ映画と共に並走した人物だ。新たなCEOには、「ザ・ボーイズ」や「ジェン・ブイ」、「コブラ会」「THE LAST OF US」などソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの評判作を手がけたラヴィ・アフジャが就任している。
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