湘南たかとり福祉村 高齢者へ外出支援 自家用車で通院介助
横須賀市湘南鷹取の住民の困りごとを解決する有償ボランティアグループ「湘南たかとり福祉村」は、会員の自家用車で高齢者の移動を支援している。市地域力推進係によると市内でも珍しい取り組みだという。
同団体は2006年に、家事支援や庭の草刈り・剪定などのサービスで地域の”助っ人”として活動をスタートした。
同地域は1丁目から6丁目までの65歳以上の人口が約45%(23年5月時点)と高齢化が進んでいる。また、交通の便も決して良いとは言えず、外出困難者が増加していた。これを受けて、昨年8月から移動支援を展開。他のサービスと同様に1時間700円で請け負っており、通院介助をメインに、時には日用品の買い物などにも応じている。利用者は80人ほどだという。矢島真知子副代表は「同様の事情を抱える地域のモデルケースにもなれたら」と話す。
同団体の会員は131人、そのうちの10人がドライバーとして活動している。65歳の男性運転手は、「住民同士のため、安心して乗車してくれる。感謝の言葉がやりがい」と話す。
足が悪い夫の付き添いで利用している黒田妙美さん(76歳)は、これまでタクシーで通院していたが、周囲の勧めもあり利用を開始。「安価な料金で経済的にも助かっている」と月に数回サービスを受けている。
利用できるのは湘南鷹取在住の利用会員のみ。移動範囲は横須賀市内と、湘南鷹取から約20Km。詳細は矢島さん【携帯電話】070・8837・1128。