タサン志麻さんのシンプル・白菜レシピ! 甘みを引き出す「焼き白菜のブレゼ」
肩の力を抜いて、もっと自由な発想で──。
タサン志麻さんが、旬の素材をシンプルに楽しむヒントをお届けしている『きょうの料理』の連載「Juste ça!~ただ、それだけ~」。
今回は、テキスト12月号より「焼き白菜のブレゼ」をご紹介します。
クタクタに煮えた旬の白菜にスープがたっぷりとしみ込んだブレゼ。
ベーコンの豊かな香りと、ホッとするやさしい味わいが、冬の食卓をあたたかに彩ります。
鍋ごとドンッと出せば、湯気までごちそう。
家族みんなが笑顔になるレシピです。
『きょうの料理』12月号より
焼き白菜のブレゼ
ブレゼとは、少ない水分でつくる蒸し煮のこと。
シンプルな調理法ながら、素材の持ち味をギュッと凝縮して味わえます。
寒さに耐えて甘みをたっぷり蓄えた旬の白菜は、火を入れるととろけるように柔らかく、芯まで甘くなるのが魅力。
そんな冬だけのおいしさを、じっくり煮込んでどうぞ。
材料(つくりやすい分量)
白菜…1/4コ
ベーコン(薄切り)…5枚
白ワイン…カップ1/4
固形スープの素(洋風)…1コ
好みのハーブ*…適宜
●オリーブ油・塩・こしょう
◎410kcal(全量) ◎塩分3.9g(全量) ◎45分
*ここではタイム、ローリエを使用。
1 白菜は芯をつけたまま縦半分に切る。ベーコンは3mm幅に切る。
2 鍋にオリーブ油大さじ1をひき、白菜を断面を下にして入れて強火にかける。しっかりと焼き色がつくまで焼いたら(5分間が目安)上下を返し、30秒間ほど焼いて火を止める。
加熱すると堅い芯の部分が浮いてくるので、菜箸などで押さえながら焼くとよい。香りがたってきたら焼けてきた合図なので、焼き加減を確認する。
3 白ワイン、固形スープの素、水カップ1/2、好みでハーブを加え、ふたをして弱火で30分間蒸し煮にする。ベーコンを加えてさらに5分間煮る。味をみて、うすければ塩・こしょう各適宜で調える。
ブレゼはわが家の定番。献立に迷ったときにも心強いレシピです。
タサン志麻(たさん・しま)
「予約のとれない伝説の家政婦」として話題を呼び、各種メディアに出演。2023年春より、家族で自然あふれる地方暮らしをスタート。
■NHKテキスト『きょうの料理』2025年12月号より抜粋
■撮影・木村 拓(東京料理写真)/スタイリング・しのざきたかこ