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コンサート中に避難訓練 消防署員の寸劇初披露も

タウンニュース

演奏を披露する横浜市消防音楽隊

演奏会の途中での災害発生を想定し、観客を実際に避難誘導する「避難訓練コンサート」が5月21日、長津田のみどりアートパークで開催された。観客約140人が来場し、横浜市消防音楽隊が奏でる同隊のテーマ曲『BonVoyage』をはじめ、『ブルーライト・ヨコハマ』『オブラディ・オブラダ』などの演奏に聴き入った。

演奏中、突如大きな地震の音が鳴り響き、曲が中断。地震の激しい揺れにより、倉庫内で照明が落下し、棚からこぼれた消毒用アルコールに火が燃え移って火災が発生した、という想定で避難訓練が行われた。

観客たちは係員の指示に従い、座席に座ったまま両手で頭を覆ってかがんだ姿勢に。その後、誘導に従い、屋外まで避難した。

当日は神奈川大学サッカー部の部員で、緑消防団員としても活動している学生5人も初参加。車椅子を利用している観客を支援するなど、避難を援助した。同大学の野崎竣大郎(せんたろう)さん(3年)は「訓練とは言え、緊張感があり、良い経験になった」と語った。

観客、出演者がホールに戻ると演奏が再開。途中、緑消防署員の発案で企画された同署員たちによる寸劇の披露が今回初めて行われた。ステージに登場したのは、全身を緑色のタイツで包んだ「誘導灯マン」。火災による煙で視界が遮られていてもパニックにならず、避難口などを示す誘導灯を目標に避難することが大切、と伝えた。

区内から来場した夫婦は「何度も参加していますが、やはり勉強になる」「初めての寸劇も面白かった」と笑顔で話していた。

係員の指示でホールから屋外に避難する観客ら
寸劇に登場した「誘導灯マン」(右)
同音楽隊と神大の学生

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