新議員に聞く 抱負と目標〜松崎昭彦議員
今年4月の赤穂市議選で初当選した3人の議員に今後の抱負と目標などをインタビューした。
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―市会議員になろうと思ったきっかけを教えてください。
「元々、トヨタの整備士で、途中から営業になって28年間勤めました。育ててもらった地域に恩返しがしたい、特に高齢化が進む中、市会議員になって高齢者福祉の充実に役立ちたいと考えました」
―トヨタを退職後、すぐに立候補せずに特別養護老人ホームに勤めたのはなぜですか。
「いきなり議員選挙に出るのもちょっと違うなと。まずは現場を知りたい、5年は福祉の勉強をしようと。介護士の資格を取って昨年2月で5年が経ちましたので、そこから選挙の準備を始めました」
―市議として取り組む最重要課題に「誰もが安心して暮らせる地域社会」を挙げています。
「例えば、認知症の方やご家族を支援する『チームオレンジ』という活動がありますが、各地区に立ち上げやすいように補助を拡充するなど、市としてできる施策があるのではないかと思っています。あと、介護の現場は人手不足が本当に深刻です。待遇改善にも声を上げていきたい」
「子育て支援も、もっと充実させたい。赤穂市の子育て施策はそんなに悪くないと思っていますが、預かり保育にしても改善の余地があるのではないか。よく聞くのは、長期休業中の費用が高い。おやつ代が割高とかね。僕自身も子育て中なんですけど、自分も当事者だからこそ子育て世代のみなさんの思いを理解できると思う」
―ご自身の長所はなんですか。
「ボランティア活動が好きということですかね。剣道の少年指導とか、PTA活動や地域の活動などに関わってきました。最初は軽い気持ちで始めたんですけど、苦にならないというか、活動自体を楽しめてます」
―どんな議員になりたいですか。
「フットワークの軽い議員になりたいですね。市民の声を聞いて市政に反映していく。言われるのを待つのではなく、こっちから動いていく。市民の声を一番大事にする。すべての要望に応えられないかも知れないけれど、少なくとも放ったらかしにせず、なぜできなかったかの説明は必ずする。そこは守りたい」
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▽松㟢昭彦氏の主な経歴=赤穂市体育協会理事、市スポーツ少年団副本部長。元特別養護老人ホーム職員。相生産高―トヨタ名古屋自動車大学校卒。小学2年から続けている剣道は七段の腕前。子どもは5人で、一番下の子は4歳で子育て中。自宅は折方。55歳。