根岸競馬記念公苑が12月28日から長期休苑に
建物や設備などの老朽化に伴う改修工事のため、根岸競馬記念公苑=中区根岸台=が12月28日から長期休苑となる。15日には休苑前最後の特別イベントが開催され、多くの家族連れが訪れた。
会場ではポニーセンターの馬とのお別れ会や記念撮影会、乗馬体験など、子どもから大人まで馬とふれあえるイベントが多数行われた。
また、トリックホースショーでは、馬がお座りをしたり、小さな台の上に乗るなど、かわいらしい姿を披露。府中乗馬スポーツ少年団の小中学生による「軽乗」では、馬に飛び乗って後ろ向きに座ったり、片足をあげるなどアクロバティックな技に果敢に挑戦し、来場者から大きな拍手が送られた。乗馬体験を行っていた40代男性は「ここは子どもが小さい頃に遊びに連れて来た思い出も多く、横浜で馬が見られる貴重な場所。しばらく休みになるのは残念だけど、リニューアルを楽しみに待ちたい」と話していた。
再開は2028〜29年頃の見込み
同苑は1977(昭和52)年に開苑。馬とふれ合える場所として親しまれてきた。馬の博物館は既に今年1月29日から休館、ポニーセンターを含めた記念公苑は年内12月27日を最後に長期休苑となる。
博物館などの建物は、展示・収蔵に適切な状態にする通風乾燥期間が必要のため、2夏以上経過しないと収蔵資料を運び込めないという。そのため、同苑を運営する(公財)馬事文化財団では、再開は2028〜29年頃と見込んでいる。