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「叱らない」教育が子どもを苦しめる!?警鐘を鳴らす現役スクールカウンセラーに聞く

文化放送

お笑いタレント、大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) が6月24日に放送され、ちくまプリマー新書から著書『「叱らない」が子どもを苦しめる』が発売中の、現役スクールカウンセラー・薮下遊さんが出演。叱らない教育について伺った。

大竹「スクールカウンセラーというお仕事は、いつ頃できたんですか?」

薮下「制度としては平成5年ぐらいです」

大竹「平成5年…って何年?」

スタジオ(笑)

大竹「94年か。スクールカウンセラーとは、どういうお仕事なんです?」

薮下「学校で働く心理学の専門家というイメージです。子どもたちの問題には、いろんなものがあると思います」

大竹「不登校とか、いじめとか」

薮下「他にも例えばリストカット、万引きなどの非行、震災の支援なども我々の仕事ですね」

大竹「そういう相談を受ける。子どもたちと対面するという事ですか?」

薮下「基本的に、子どもたちとの面接だったり、保護者と面談して家庭でどう関わればいいか助言をしたり、あと各先生方にも学校の中で子どもたちにどう関わればいいか助言を行ったりします」

大竹「ひとつの学校に何人ぐらいいらっしゃるんですか?」

薮下「基本的に1人です」

大竹「今日ご紹介するのは、『「叱らない」が子どもを苦しめる』という御本なんですけど、叱らないが子どもを苦しめるとは、どう解釈したらいいんですか?」

薮下「よく褒めて伸ばすと言いますよね。それは全然いいことだと思いますし、僕も自分の子どもをいろいろ褒めることがあります。一方、子どもが悪いことをしていたり、許されないことをしてるのに、それを指摘しない、言わないと、実は、子どもたちは現実をきちんと伝えてもらって、その時の嫌な気持ちも含めて、親御さんとのやり取りの中で消化して行くことで、現実感というのを身に付けていったり、外の世界と調和することを覚えていくんです。最近いろんな学校で、不登校だったり不適応を示す子どもたち、もしくは保護者の方を見ていると、それがうまく出来てないというか、小さい頃から子どもの嫌がることをしなかったり、言うべきことを言わずに来たパターンがものすごく多いと思います」

大竹「そうなると、学校でのトラブルでも叱らない? うちの子どもはこうなのに、学校はちゃんとしてくれているのか、みたいなことにもなっていくわけですか?」

薮下「そういう話もやはり多いです。例えば、子どもがいじめの加害者だったとしても「うちの子はやってないと言っているから、やってません」という保護者の方からの訴えが多いですし、子ども自身もそういう親御さんとの関係をずっとやってきたので、それを変えられないんです」

大竹「叱られないと苦しんでいる子どもさんの具体例はありますか?」

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