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トランプ関税は諸刃の剣?森永康平氏が解説

文化放送

お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)2月3日の放送では大竹と経済アナリストの森永康平氏が、アメリカの関税発動に関する記事を取り上げ、日本への影響など私見を述べた。

大竹まこと「例えば20%関税をかけましたというと、国に入ってきたものに関税がかかっているから、それを庶民が買うときには高くなるということになりますよね?」

森永康平氏「そうですね、アメリカの物価が上がってしまうので。そうすると、アメリカは今金利を下げていこうという方向で動いているんですけど、下げられなくてむしろ上げるかもしれないと」

大竹「なるほど」

森永氏「そうなるとアメリカの金利が上がるので皆んながドルを買う。ドル高になるんですよね。ドル高になるとアメリカ国内の製造業は輸出がしづらくなるので、トランプさんが当初言っていた”アメリカファースト”というのと真逆になってしまう……だから僕はちょっとディール、所謂”取り引き”をするためにふっかけているのかなという見方が一つと、もう一個怖いのが一応新聞の報道では合成麻薬のフェンタニルとか不法移民が入ってくるから関税をかけているという建前にはなっているんですけど、おそらく本音はアメリカの貿易赤字が膨らんでいるのが嫌だということでやっているはずなんですよね。と、考えると、実はアメリカの貿易赤字は国別で見ると上から6番目に入ってるので、もしかすると近いうち日本に対して何かしら理由をつけて関税をやるぞと脅してくる可能性もありますし……」

大竹「でもそれは今言ったような諸刃の剣、内側の価格が上がってしまうという逆効果もあるわけですよね」

森永氏「あると思いますね。だから実際にやる前にまず言うだけ言っておいて、相手が『それはやめてくださいよ』となったら例えば『アメリカの製品を買えよ』と取引をする。『関税はやめておいてやるよ』と」

大竹「でもカナダとメキシコは今のところ対抗措置でうちも上げるぞって言ってますけど」

森永氏「若干チキンレースみたいになってると思うんですよ。やるぞと言っているだけで実際にやるかどうかというところでお互い見合っているという感じでしょうね……」

大竹「いやあでも、全部がディールにさらされて……」

森永氏「今日も日本の株式市場なんてね、一瞬千円以上下がったりとか、トランプさんが早速世界に混乱を呼んでいるという感じでしょうね」

大竹「これはあんまり良い方向に進んでいくような気はしないんだけどな……」

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