下瀬谷小卒業生 24年前の思い出と再会 タイムカプセルを開封
瀬谷区の下瀬谷小学校の2000年度の卒業生が7月19日、24年前に設置したタイムカプセルとの”再会”を果たした。瀬谷さくら小学校で行われた地域夏祭りでの開封式には約30人が足を運び、かつての自分を懐かしみながら、旧友との思い出話に花を咲かせた。
卒業生の一人・山下龍之介さんによると、01年4月8日、未来の自分たちに向けたタイムカプセルを昇降口脇にあった専用の設置台に”封印”。25年後に集まり、開封することになっていたという。約束の日が近づき、有志が開封に向けて準備を始めていたものの、コロナ禍によって中断を余儀なくされた。
宙に浮いた計画が動き出したのは今年7月上旬。下瀬谷小学校と日向山小学校が統合して誕生した瀬谷さくら小学校のPTAから、卒業生に手紙が届き、タイムカプセルを学校で見つけたこと、7月の地域の夏祭りで渡す企画があることが書かれていた。手紙は卒業アルバムの住所録を基に送られたものだった。「私は実家が転居していて届きませんでしたが、友人から知らせてもらいました」と山下さん。PTAに連絡を取ると、旧友たちにも声をかけたという。
「旧友に会えて嬉しい」
夏祭りではPTAの橋本純会長から山下さんに、タイムカプセルが手渡された。そのなかには大きくなった自分への手紙、教科書やネームプレートなど学校に関するもの、ゲーム機や人気芸能人の写真など、さまざまな品が詰まっていた。
「(自分への)手紙は恥ずかしいので、一人の時に読みます。旧友たちと再会できたのが何よりうれしいです」と小泉(旧姓・野口)みなみさん。6年生の時に作成していたクラスニュースを見つけた山下さんは、「懐かしい。頑張って書いていたことを思い出しました」と笑顔で振り返った。持ち主の見つからなかった品については、可能な範囲で連絡を取っていくという。