「キッチンの換気扇」を負担なくキレイにする方法。「年末より今やると断然ラク!」「これならできそう」
キッチンの換気扇の掃除が面倒で、「なかなか手をつけたくない」と思っていませんか? お掃除のプロである、家事代行マッチングサービス「タスカジ」のみけままさんによると、じつは年末の大掃除ではなく、“寒くなる前の今、掃除しておくとよい場所”なのだそうです。今回は「キッチンの換気扇を負担なくキレイにする方法」を教えていただきました。
教えてくれたのは……タスカジのみけままさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。20年以上もの間、家事代行・ハウスクリーニングに携わり、経験を生かしたテクニックで家中の汚れをピカピカに。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーター続出。タスカジで講師としても活動している。テレビ・雑誌・WEBなど各種メディアにも多数出演し、生活に役立つ家事ワザを紹介している。
「キッチンの換気扇」は寒くなる前の掃除がおすすめ
キッチンの掃除で特に手間がかかるイメージの「換気扇」。今年はしっかりとキレイにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。寒くなると油汚れが固まって落としにくくなるため、気温がまだ比較的高い今のうちに一旦リセットしておくとよいですよ!
また、お掃除は「上から下に向かって進める」ことが基本です。この順序で行うことで効率もよくなるので、まずは換気扇から始めてみてくださいね。
レンジフードタイプの「換気扇」の掃除方法
一般のご家庭に多い「レンジフードタイプ」の換気扇を簡単にお掃除する方法をご紹介します。今回は、大がかりな分解はせずに、すでにある洗剤で手軽にできる方法です。
用意するもの
・「ウタマロクリーナー」や「マジックリン キッチン泡ジェット」などの中性洗剤
・ゴム手袋
・やわらかめのスポンジ
・不要になったプラスチック製のポイントカード
・キッチンペーパーやクロス
アルカリ性の洗剤は油汚れに効果的ですが、塗装がはげたりアルミを変色させたりするリスクがあります。そのため、素材を傷める心配が少ない中性洗剤が安心です。上記の2つの中性洗剤は油汚れにも強く、おすすめですよ。
1.整流板とフィルターを外す
まずは換気扇の電源を切り、整流板とフィルターを外します。目線よりも高い位置にあるため、気をつけて外してください。
2.熱めのお湯で汚れをゆるませる
ゴム手袋をし、50度程度の熱めのお湯をかけて汚れをゆるませます。油が混ざったホコリ汚れがこびりついている場合には、スポンジでこすり洗いしておきましょう。この工程をプラスすることで固まった汚れを落としやすくなり、お掃除が効率的に進められます。
3.中性洗剤を吹きかけて放置する
整流板とフィルターに中性洗剤を吹きかけ、軽めの汚れであれば5分程度、頑固な汚れであれば10分程度放置します。表側だけでなく、裏側にも油が溜まっている場合も多いので、両面に吹きかけます。
4.ポイントカードで固まった汚れをこそげ取る
整流板に、洗剤を吹きかけただけでは取れない頑固な汚れがある場合には、ポイントカードを使ってこそげ取るように表面を軽くこすって落とし、ペーパータオルなどで拭き取ります。表面に油汚れがまだ残っていれば、もう一度中性洗剤を吹きかけましょう。
5.水拭きして仕上げる
最後に、水拭きして仕上げます。さらに乾拭きまでできたら完ペキです。
元に戻す前に、まわりも拭き掃除
換気扇まわりが汚れていたら、整流板とフィルターを元に戻す前に拭き掃除してください。中性洗剤を含ませたクロスで拭き取ると、油汚れがスッキリ落とせます。
整流板が大きくて重い場合には
整流板が大きくて重いと、シンク内で洗うのが大変なこともあると思います。その際は、クロスを50度程度の熱めのお湯に浸してゆるめに絞った後、温かいうちに拭き取るだけでも効果的です。
汚れをつきにくくする「2つの対策」で掃除をラクに!
不織布フィルターをつける
お掃除が終わったら、直接油汚れがつかないように不織布フィルターをつけましょう。裏に粘着剤がついて貼るだけでよいもの、好きな大きさに切って使うロールタイプのもの、整流板ごと覆うタイプのものなど、さまざまな種類があります。
コーティングスプレーを吹きかける
掃除の最後に「3M換気扇コーティングスプレー」を取り入れるのも、おすすめです。キレイにお掃除した後にコーティングスプレーをかけておくと、普段使っている食器用洗剤でも簡単に油汚れが落とせるようになります。フィルターと併せて使うと、後々の換気扇掃除がぐんとラクになりますよ。
面倒だからと後回しにせず、汚れが落としやすいうちにぜひ取りかかってみてくださいね!
取材協力:タスカジ、タスカジ研究所
shukana/webライター