モス新業態のドリンクスタンド「スタンドバイモス」はまさしく “規格外” の味！ そして脳裏によみがえる1年前の出来事…
大手ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」は2024年8月9日、こっそり新業態のお店を出店していた。ハンバーガーにまつわる新店かと思いきや、そのお店は「スタンドバイモス」というドリンクスタンドだった。
お店に行ってみたところ……、この感じはどっかで見たことある気がするなあ。そういえば！ 私（佐藤）の脳裏にはある光景がよぎった。そうかあの出来事からちょうど1年経ったのか～……。
・お店の場所は…
モスがドリンクスタンドを出店したのには、合理的な理由がある。昨今の健康志向に加えて、規格外品や野菜の端材を使用してフードロスの削減を目指すためなのだとか。公式ページを見ると、提供するトマトジュースのトマトは、ハンバーガーに使えない規格外のものを使用していると記載されている。
で、東武東上線の池袋駅にできたと聞いて、駅に来てみたのだんだけど、お店はどこ？
おかしいなあ、たぶん住所的にこの辺のはずなんだけど、見える範囲にモスらしきものが見当たらない。今一度住所を確認してみると～……。
クッ！ 中央1改札 “内” とある。改札の向こうだったとは!? JRで来ちゃったから、中に入んなきゃいけないじゃないか。
仕方がないので、入場券（160円）を購入して中に入りま～す。
・あれから1年か
お、アレだな。モスのブランドを象徴するグリーンの看板に「Stand by Mos」と書いてある。
ふと思ったんだけど、なんかこの光景見たことあるんだよな～。緑色ではなくて、黄色の看板を掲げたこんな感じの店、あったような～、なかったような～……。
あ！ 思い出した!! JRのハニーズバーがまさしくこんな感じだったよね！
JR東日本クロスステーションが運営していたジューススタンド。東京23区を中心に千葉・神奈川・埼玉にもお店があったのに、2023年8月31日をもって全店閉店したんだっけなあ。
あれから1年が経過していたとは。まさかこのタイミングでモスがジューススタンドを始めたということは、ハニーズバーの撤退の影響も多少はあるのかも。
ちなみにモスは事業が軌道に乗れば、将来的に5年で100店舗の出店を計画しているのだとか。つまりハニーズバーが撤退した駅のホームに、スタンドバイモスが出店する可能性もゼロではないだろう。
・規格外の味
さて、メニューを見ると野菜や果物を使ったジュースやスムージーが8種類。それに本家モスでお馴染みのバニラシェイクを提供している。
販売価格は安いものが340円、高いものでも500円まで。サクッと飲むのにちょうど良いお手頃価格である。
ジューススタンドに来ると、ハニーズバーの名残りでバナナジュースを飲みたくなっちゃうんだよねえ。でも、せっかくなので規格外品を使った、「モストマトスムージー」（500円）を飲んでみることにした。
カップ容量は180ミリリットルでちょっと小さいかな。でも軽く飲むのにはこれくらいで良いのかも。
規格外品とはいっても、ハンバーガーなどの使うにはサイズが合わないだけで、味に問題があるわけじゃない。青森県産リンゴ果汁と合わせているので、濃厚なのに後味がサッパリしてさわやかである。
モスの新業態はどこまで広まっていくのだろうか。地方への出店も視野にあるとのことなので、上手くいけば全国的に店舗が広がっていくのかも。事業としての成功もさることながら、フードロス削減に貢献してくれることも願っている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 Stand by Mos 東武池袋駅店
住所 東京都豊島区西池袋1-1-21 東武東上線 池袋駅（中央1改札内）
時間 9:00～21:00
定休日 なし
参考リンク：スタンドバイモス、流通ニュース
執筆：佐藤英典
Photo：Rocketnews24