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英海軍の新たな試験艦「XV Patrick Blackett」、ドローンや自律航行船などの実験に適応

DRONE

英国海軍のユニークな試験艦「XV Patrick Blackett」は、最新の技術や自律システムの試験を支援するための艦艇だ

この全長42メートル、重量270トンの船舶は、海軍内で革新を推進し、新しい技術、装備、コンセプトを迅速に最前線に投入してきた「NavyX」と呼ばれる実験・革新部門が使用している。

「Damen 4008 Fast Crew Supply ship」を購入し、英国海軍向けに改造、そして12カ月以内に納品した今回のプロセス自体が、この活動の一例である。

この実験船「XV Patrick Blackett」の導入により、NavyXは海上でさらに多くの試験を行えるようになり、艦隊の作戦能力を強化するとともに、英国が海軍戦術の最前線に留まることを保証するものだ。

また、この船舶の導入により、他の海軍艦艇に負担をかけることなく、NavyXは試験や実験を行えるようになる。さらに、産業界や学術機関との連携も強化されるという。

オランダのダーメン造船所が試験艦の契約を獲得。同船は最高速度20ノットに達し、NavyXの運用をサポートするように改造された。

この船舶には、英国海軍の乗組員5人が配置され、「PODS(Persistently Operationally Deployed Systems:継続的運用システム)」という新しいコンセプトを支援するための「プラグ・アンド・プレイ」機能が搭載されている。これにより、ドローンや自律航行船、AIによる意思決定の試験を含む、実施中の試験や実験に応じて柔軟に対応できるようになるという。

さらに、作業甲板にはコンテナ固定ポイントが設けられており、多様なペイロードを積載できるため、柔軟性が高く、現代的な試験アプローチを実現。将来的には、「XV Patrick Blackett」が英国海軍およびNATOの演習に参加し、自律型技術が追加される可能性もあるという。

ライオール大佐:この船舶の到着は、NavyXが英国海軍に成果を提供する能力において画期的な瞬間です。この船舶により、新しい軍事能力を試験する柔軟性が高まり、新しい技術、装備、コンセプトを最前線に加速的に投入することが可能になります。

NavyXは、この船舶を「XV Patrick Blackett」と命名することで、1948年にノーベル物理学賞を受賞した英国の物理学者パトリック・ブラックット氏に敬意を表した。

英軍

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