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市内在住 宮嶋選手、夢のパラ出場 パリで自己ベスト更新

タウンニュース

初宿市長(左)と、パラリンピックに出場した宮嶋さん

昨年8月28日から9月8日まで行われた「パリ2024パラリンピック競技大会」にカヌー競技で出場した市内在住の宮嶋志帆選手(33)が12月23日、初宿和夫市長に結果報告を行った。

宮嶋さんはフランスのセーヌ・エ・マルヌ県にあるベール・シュル・マルヌ競技場で行われたカヌー・スプリントの女子バーシングル(運動機能障害VL3)と女子カヤックシングル(運動機能障害KL2)の2部門に出場。それぞれ12位、10位の成績を収めた。

カヌーのスプリントは、流れのない静水で200メートルの直線コースでタイムを競う。大会当日は風も波も荒く条件は厳しかったが、宮嶋さんはカヤックの順位決定戦で自己ベストを更新したものの、0・11秒差で10位に。「うれしいけど、悔しかった。全レースしっかり漕ぎ切れた達成感もあった」と、レース直後の複雑な心境を振り返った。

宮嶋さんは長崎県出身。0歳で先天性左下肢形成不全と診断され、生まれつき左足が右足の半分以下の長さ。3歳から水泳を始め、9歳の頃にテレビで見たシドニーのパラ大会の開・閉会式に感激し「いつか、絶対に出たい」と強く誓った。当時は、周囲に障がいがある人はおらず会えても年に1、2回。テレビに映る障がい者たちの輝く姿が心に刺さった。

15歳で東京純心女子学園高等学校に編入するため、八王子へ。学生時代は水泳で出場を目指したが、怪我などがきっかけでボートに転向。26歳で出会ったカヌーにパラ出場の可能性を見出し、練習に励んできた。「出場できてほっとした。自分の中では20代前半で叶えてる予定だったので。やっとか、という気持ちだった」と出場決定の瞬間を振り返る宮嶋さん。

今後の目標を尋ねると「もう1回、やってみようと思う。一桁台の順位が欲しい。8位以内を目標にパラリンピック出場を目指す」と話した。

競技中の宮嶋さん=本人提供

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