犬に絶対NGな『首輪』5選　思わぬ事故や怪我の元となる危険な状態とは？

2/9(日) 12:00配信

『首輪』は安全性の高いものを選ばなければ危険を招く

犬を散歩させるために、他にも犬の迷子札や鑑札を取り付ける場所として使う首輪は、犬を飼う上で必須アイテムです。

愛犬が散歩で飛び出したり、走り出したり、他の人や犬に飛びついたりすることを防ぐためのリードを装着する首輪ですが、安全を考慮して愛犬に合ったものを選ばなければ、思わぬ事故や怪我につながる恐れもあります。

首輪がかえって事故や怪我の原因とならないよう、愛犬に装着する首輪は安全性が高く、安心して散歩させられる仕様のものを選んであげましょう。

では、どのような首輪が犬にとって危険なのでしょうか。ここでは、犬にNGな首輪の特徴やその理由を解説します。

首輪のサイズが合っていないと、さまざまなトラブルを招くリスクが懸念されます。例えば、首輪が緩ければ、散歩中に首輪から頭が抜けてしまい脱走や事故につながる危険が考えられるでしょう。

また、小さい首輪は散歩中に愛犬の首が絞まり窒息や気管や首周りを損傷してしまう危険性もあるので非常に危険です。

必ず愛犬の首のサイズに合った首輪（人間の指1本が入る隙間ができる程度の大きさ）を選ぶようにしましょう。

犬の体格やパワーを考慮して首輪の耐久度を選ぶことも大事です。

体格の大きな大型犬や力の強い犬に耐久度の低い細い首輪などを装着してしまうと、いざ思い切り引っ張られた時に首輪が破壊される恐れがあります。

愛犬の体の大きさや力強さに耐久できないと、脱走や事故のリスクが高まるので、必ず愛犬の体の大きさや力強さに耐えられる耐久性の高い首輪を選んでください。

チョークタイプの首輪は、トレーニングのプロなど特別なスキルを習得していなければ、非常に危険な事態を招く恐れがあります。

チョークタイプの首輪はトレーニングのために首が締まる仕様になっているため、素人が独学で実践してしまうと、愛犬の首を絞めてしまい、気道が塞がってしまい窒息したり、首周りに大きな負荷をかけて骨折などの大怪我を負わせてしまいます。

したがって、一般家庭ではチョークタイプは使わず、通常の首輪を装着させて、適切なトレーニング方法で地道にしつけに励みましょう。

首周りに装着する首輪は、なるべく頑丈な布製の首輪が好ましいでしょう。

金属製の首輪は、金属の音が犬にストレスを与えたり、作りによっては皮膚が挟まってしまうなど怪我の原因になることもあります。

また、犬によっては金属アレルギーを発症することもあり、皮膚炎や脱毛などの症状が現れるケースも報告されています。したがって、金属製の首輪は控え、耐久性の高いその他の素材を使った首輪を選びましょう。

実は犬の首輪は一般的に半年〜1年ほどで買い替えることが推奨されています。「長くずっと使い続けている」という方もいますが、古く劣化している首輪を使い続けていると、犬のひっぱる強さに耐えられず、散歩中に壊れてしまう恐れがあり危険です。

また、犬の成長にしたがって首輪が小さくなることもあるでしょう。すでに1年以上使い続けている古い首輪は、新しい首輪に買い替えることを検討してください。

いかがでしたか。犬に首輪を選ぶ際は、犬の体格や力強さなどに適した丈夫な作りの首輪を選んであげることが大切です。また、怪我や事故に繋がらないような愛犬に負担のかかりにくい首輪を厳選しましょう。

(獣医師監修：寺脇寛子)

記事へのご意見最終更新: 2/9(日) 12:00