ジェシー・アイゼンバーグ、『バットマン vs スーパーマン』レックス・ルーサー役で「キャリアに傷がついた」 ─ 「あの映画は評判が悪かった」
DC映画のレックス・ルーサー役が、自身のキャリアを大きく損なった──。公開から8年、演じたジェシー・アイゼンバーグが率直な心境を吐露した。
ポッドキャスト「Armchair Expert with Dax Shepard」に登場したアイゼンバーグは、映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)が公開されたあと、2016年ごろから、私生活の事情もあってロサンゼルスを離れ、インディアナ州ブルーミントンに移住していたことを明かした。「(当時は)心の救いになったけれど、ニューヨークで仕事が見つからないことから逃げてもいたと思う」と振り返る。
「僕はバットマンの映画に出ましたが、あの映画はとても評判が悪く、僕自身の評価もすごく低かった。こんな話はしたことがないし、認めるのは少し恥ずかしいですが、あのことが自分のキャリアに大きなダメージを与えたと心から思っています。今までにも評判の悪い作品に出演したことはありますが、ほとんどは日の目を見ないので誰にも気づかれません。だけど、(『バットマン vs スーパーマン』は)とても広く知られた作品だった。僕は記事や批評、宣伝などを一切読まないので、評判が悪いことに気づかなかったんです。」
『イカとクジラ』(2005)や『ゾンビランド』(2009)を経て、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)で数々の映画賞に輝いたアイゼンバーグは、その後『グランド・イリュージョン』(2016)などに出演。しかし、『バットマン vs スーパーマン』のレックス・ルーサー役ではゴールデン・ラズベリー賞の助演男優賞を受賞するという不名誉にさらされた。
その後、2010年代後半には出演作品が減っており、2019年に『ゾンビランド:ダブルタップ』『ビバリウム』『恐怖のセンセイ』の3本が重なった以外は活動のペースを落としている。『ジャスティス・リーグ』(2017)と『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)でもルーサーを再演しているが、DC映画に関する発言がトーンダウンしていったことも確かだ。
現在、DCユニバースはジェームズ・ガンのもとで再出発しており、映画『スーパーマン』ではレックス・ルーサー役をニコラス・ホルトが演じる。2024年1月、米Varietyの取材でホルトへのアドバイスを尋ねられたアイゼンバーグは、冗談めかしながら「僕のは観ないで」と笑った。
なお、2025年1月に公開される最新作『リアル・ペイン 〜心の旅〜』で、アイゼンバーグは監督・脚本・主演を兼任し、非常に高い評価を得ている。今後は『グランド・イリュージョン』第3作の公開も控えており、キャリアの新たな道筋を歩みはじめている。
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