ドキドキワクワクなLucky²ワールド――比嘉優和、佐藤栞奈、森朱里『CLOVER』インタビュー
――デビューから3周年を経て待望の1st Full Album『CLOVER』を12月18日にがリリース。アルバムにはシングルとはまた違う思いがあると思うのですが、リリースが決まったときは、どんな気持ちになりましたか?
比嘉優和「アルバム『CLOVER』の最後に収録されている曲が1st Single「Fun!Fun!Fun!~夢∞~」で、最新曲「CLOVER」が1曲目なんです。ファンのみなさんと歩んだ道のりが、このアルバムには全て詰まっています。だから、アルバムをリリースすると聞いたときは嬉しかったですし、“早くファンのみなさんに届けたい!”という気持ちになりました。それにジャケット写真や衣装、ビジュアルも全部かわいらしくて素敵なので、ぜひ、たくさんの方に手に取っていただきたいです」
森朱里「私たちがデビューしてから現在までの3年が詰まっているので内容も盛りだくさんです。それに「CLOVER」と「Song for you」という新曲も収録されているので、きっとお気に入りの曲が見つかると思います!」
佐藤栞奈「アルバムタイトルの“CLOVER””には、幸せが訪れるという願いも込められています。それだけに、このアルバムを聴いてくださったファンのみなさんにも幸せが訪れるといいなって思っています」
――そのタイトル曲の「CLOVER」は、ピアノで優しく始まりつつ、そこからロックチューンになっていきます。この楽曲のレコーディング時やダンスパフォーマンスに関して、こだわったところを教えてください。
比嘉「この曲の2番の歌詞、<臆病な自分がイタズラに顔を出して惑わすの>のとおり、誰にでも臆病な自分が顔を出して一歩が踏み出せないときってあると思うんです。でも、サビでは<さあ、走れ!>とか<さあ、響け!>と、聴いた人の背中を押してくれます。そこに優しさを感じました。それに個人的にはロック調なところもお気に入りです。今まで「ラキラキLOVE!」のようなかわいい楽曲がLucky²には多かったので、私もかわいく歌うように意識してきました。でも、今回意識したのは儚い表現です。私は最初の<教えて教えて>やサビあとの<綺麗だ>も担当させていただいているので、このアルバムのジャケット写真の星座みたいな本当にキレイなものを見ているような感覚で歌わせていただきました」
――やっぱりアルバムリリースまで3年かかっているので、みなさんの雰囲気や歌声も変わって来ていますよね。「CLOVER」は、まさに今のLucky²という印象です。
比嘉「そうなんです! 「Fun!Fun!Fun!~夢∞~」の歌声と「CLOVER」とでは全然違うと思うので、私たちの成長もお届けできていると思っています」
佐藤「私が「CLOVER」で個人的に大好きなところは、サビに迫力があるところです。特に2サビの<さあ、走れ!/「好きだ」/君へ届け>はファンのみなさんへ伝えている歌詞だと思うんです。だから、私たちの気持ちがファンのみなさんに届いたらいいなという気持ちで歌いました。それにダンスも細かい部分をメンバーでたくさん工夫して頑張ったんです。なので、すごく見応えあるものになっているので、注目していただけると嬉しいです」
――フォーメーションとかも結構変わっているんですか?
佐藤「はい。たくさん移動しています(笑)。だから、そこもポイントになっています」
森「前作「こくご・さんすう・りか・恋愛!」は、“とにかく明るく元気に歌う!”っていうことを心掛けていました。でも、「CLOVER」は、寄り添うようなそっと背中を押すような楽曲です。だから、儚く歌いながらもサビでは力強さを出すように工夫しました。あと、この曲には、Dメロが終わったあとにダンスパートがあるんです。今までの楽曲では、あまりなかった力強いダンスパートなので、リハーサルでもみんなで何回も合わせたりしました」
――では、ダンスでも今までとは違う面を見ることができるんですね。森さんは全体のダンスリーダーということですが、「CLOVER」に限らず、ダンスを見せるという意味で意識していることはありますか?
森「やっぱりサビを一番盛り上げたいので、そのためにAメロ、Bメロは少し抑え目に踊って…そして、その分サビで一気に迫力が出るように心掛けています」
――そのほうがメリハリが出ますよね。比嘉さんは「CLOVER」のセンターを担当されています。センターを務める上で心掛けていることはありますか?
比嘉「素敵な楽曲のセンターに選んでいただいたので、この曲の歌詞のように、みんなを引っ張るような気持ちで臨みました。歌もそうですし、さっき朱里が言ってくれたようにサビでダンスを見せるところもあります。そのとき私はセンターにいるので、みんなを引っ張るような役割があると思うんです。そこも意識して、楽曲に向き合いました」
――そして、もう1曲の新曲が「Song for you」です。こちらでは佐藤さんがセンターを務めるわけですが、とても伸びやかで広がりのある楽曲ですよね。
佐藤「はい。この曲は私たちからの応援歌です。歌詞にも<共に(行こう)>とか<寄り添い合って>とあるんですけど、それは私たちの思いです。だから、それがみなさんに届いたらいいなと思っています」
――仲間への思いにあふれていますよね。
佐藤「はい。歌っている私たちもすごく勇気をもらえるので、とても大切な楽曲です」
――センターとして佐藤さんが心掛けていることはありますか?
佐藤「この曲のダンスの振付では、手先や腕の角度などがキレイな形になることが大切なんです。特に私はセンターに立っているので、みんなとの統一感が出るように意識しています」
――なるほど。そこがズレていたりするとキレイに見えなくなりますしね。楽曲自体に関してはいかがですか?
比嘉「「CLOVER」とは違う一面を見ていただけるような、明るくてキャッチーなのが「Song for you」です。振付も、すごく特徴的で人差し指をいろんな方向に向ける振付があるんです。そこが難しいんですけど、栞奈は、いつもダンスに無駄な動きがないんですよ。本当にお手本のようなダンスをしてくれるので、私も栞奈に合わせてキレイな線を描いて踊れるように意識しています」
――じゃあ、その手の動きにもキレと統一感が必要なんですね。
比嘉「そうです。みんな同じ振付をしているので、それが合っていないとバラバラに見えてしまいます。だから、全員で合わせることを意識しました」
――でも、手振りが多いなら、ファンの人たちもマネできるのではないですか?
比嘉「覚えちゃえば(笑)。私たちも振付する最初の時点では、“ちょっとできないかも…”って感じもあったので(笑)。でも、みんなでやったら絶対に楽しいので、頑張って覚えていただけたら嬉しいです!」
森「応援歌ということで、“フレー! フレー!”って応援するような手の振りが出てきたりもしますし、サビ前では、みんなで手を繋いで“エイエイオー!”ってやる振付もあるんです。あとは、腕を繋いでから離すっていう振付もあるので、メンバーとのアイコンタクトもしっかり取れます。そういうときの私たちの楽しさが、見ている方にも伝わる楽曲や振付になっています!」
――円陣を組んで“エイエイオー!”ってやる感じなんですね。
森「はい。それがサビ前にあります。だから、見ていても楽しいと思います」
――楽曲に関してはどうですか?
森「「CLOVER」とは違うタイプの楽曲ですし、私たちからの思いを聴いてくださるみなさんに届けたかったので…だから、口角を上げながら明るく歌うことを心掛けました」
――そのほうが声が明るくなりますよね。
――アルバムにはこの新曲2曲以外にもこれまでにリリースした楽曲が14曲収録されています。その中で、個人的に思い出のある曲や気に入っている曲、ライブのときに楽しめるというような曲はありますか?
佐藤「もちろんどの曲にも思い出があるんですけど、個人的には「キミすき」がすごく好きなんです。3年前にリリースした楽曲ですけど、先日、久しぶりにリリースイベントで披露したら、ファンのみなさんが盛り上がってくださったんです。私たちだけじゃなく、ファンのみなさんも大好きな楽曲だと思うので、とても大切にしている楽曲です」
――佐藤さん自身は、この曲のどういう部分が好きなんですか?
佐藤「歌詞に<好き>っていう言葉がたくさん詰まっているところです。だから、“私たちはファンのみなさんのことが大好きだよ!”っていう思いが届くように気持ちを込めて歌っています」
比嘉「私は「君はダーリン」です。去年、ライブツアー『Lucky² LIVE TOUR 2023 “Happy Summer”』で一番最後に披露したんです。明るい楽曲ですし、歌詞にある<Paya papaya>という部分も新しくて。しかも、振付も面白くて、去年のツアーではすごく盛り上がれたので思い出深いです」
――ファンのみなさんと一緒に楽しめるというところがいいんですね。
比嘉「はい。みんなでクラップしたり、ワイパーって言う手を振る振付があったりするので、ライブ映えする楽曲になっています」
森「私は「ラキラキLOVE!」です。この曲は“Lucky²と言えば!”という感じの私たちを代表する楽曲になっていて、いつもイベントでパフォーマンスするときにファンのみなさんのコールが沸き上がるんです。一緒に盛り上がれて楽しいので大好きです!」
――すごく元気な楽曲ですよね。
森「そうなんです。サビの振付も特徴的で覚えやすいので、ファンのみなさんも手だけでも踊ってくださるのが嬉しいです」
――聴いているだけでも楽しい気分になれますけど、一緒に踊ったりしたら、よけいハッピーになれる曲だと思います。
比嘉「私たちの自己紹介的な曲になっています」
森「<Lucky>っていうワードがいっぱい出て来るもんね(笑)」
――この3年間では、いろいろな出来事があったと思います。その中でも、“これは!”という、とびっきりの思い出を教えてください。
比嘉「「ずっとずっとずっと」をリリースしたとき、YouTubeで『THE Next Stage』というプロジェクトをやっていたんです。そこで掲げていた目標が、“MV100万回再生”と“CD出荷枚数1万枚”だったんです。その目標を達成するために人生で初めてチラシ配りを新宿でさせてもらったのが思い出に残っています」
――新宿で! かなりの人ごみですよね。
比嘉「はい。正直最初は、やっぱり怖かったです。でも、受け取ってくださる方もいましたし、中には私たちのことを知ってくださっている方もいたので、それは嬉しかったです。それに最終的に目標が達成できたのも、このチラシ配りが繋がったんじゃないかな?と思っています。“もう1回やりましょう!と言われたら、かなりの覚悟が必要になりますけど(笑)、いい経験になりました」
佐藤「私は“これ!”っていうより、メンバーとの日常的な会話が、すごく楽しいです。もちろんファンのみなさんとお会いできるイベントも楽しいですけど、やっぱり常に一緒にいるのはメンバーなので、そのときにどうでもいいような会話をする時間が(笑)とても好きです。“Lucky²っていいな!”って、いつも思うので」
――メンバーと同じ時間を過ごしつつ、日々楽しめるのが一番ですよね。
佐藤「はい! 個性的なメンバーが揃っているので(笑)。朱里ちゃんなんて、たくさん私のことを笑わせてくれるんですよ。いつもありがとうございます!(笑)」
森「いえいえ!(笑)」
――では、その森さんの思い出は?
森「私はさっきも出た『Lucky² LIVE TOUR 2023 “Happy Summer”』が印象に残っています。私は2022年6月にLucky²に加入したので、これが初めてのライブツアーだったんです。だから、リハーサルから何もかもが初めてで不安なこともたくさんありました。でも、実際にライブツアーを終えてみると、本当に“楽しい!”っていう言葉しか出て来なくて。ファンの方からの応援やメッセージをたくさんいただいたので頑張ることができましたし、そのライブツアーを経験したからこそ、常に“ファンの方に感謝の気持ちを届けられるパフォーマンスをしよう!”って思えています」
――実際にファンの方にお会いできると、全然気持ちが変わるでしょうね。
森「すごく変わりますし、励みになりました」
――デビュー当時と今とでは、メンバーのみなさんにも変化があったと思います。それはどんな部分に感じますか?
比嘉「この1年の間に起きた出来事なんですけど、「ずっとずっとずっと」で『THE Next Stage』をやり終えて、そのあと、「こくご・さんすう・りか・恋愛!」をリリースさせていただいたり、この夏にはたくさんアイドルのイベントにも出演させていただいたんです。そういうイベントを準備する過程で、すごくメンバーと話し合うことができるようになりました。最近のイベントでは、“どうやったらファンのみなさんに喜んでもらえるだろう?”ってメンバーみんなでセットリストを考えていますし、『CLOVER』のリリースイベントでも、“どの曲を1曲目に持ってきたら盛り上がるんだろう?”って、みんなで相談したりもしていて。そんなところが、3年前の自分たちと比べて、成長できているんじゃないかと思います」
――ファンのみなさんに喜んでいただけることを自分たち発信で考えるようになったんですね。それは経験を積んだからこそできることだと思いますし、ファンの方たちもメンバー発信というのは、とても嬉しいと思います。
佐藤「私は個人的なことなんですけど、『ビッ友×戦士 キラメキパワーズ!』で活動していた頃から気にしていた自分のビジュアルに、最近さらにこだわるようになりました。例えば、自分に合うメイクを研究したり、お腹が出るような衣装を着るときは、腹筋を鍛えたり(笑)。実は、ずっとロングだった髪も今年バッサリ切ってボブにしたんですけど、みんなに“ボブのほうがいいよ!”って言われました。だから、いろいろ工夫して、もっとビジュアルも成長していきたいです」
――美意識がどんどん高まっているんですね!
森「私はLucky²に加入してから時間が経つ中で、自分の意見をみんなに言えるようになったのが成長した部分だと思います。やっぱり加入したての頃は、ちょっとみんなの様子をうかがっていたところがあったんですよ(笑)。でも、最近はダンスに関して、“もっとこうしたほうがいいんじゃない?”ってリハーサル中にみんなに伝えることが出来るようになってきました。そうやって意見を言うことでグループとしても成長していきたいです」
――振付の細かい部分もメンバーにアドバイスしたりするんですか?
森「そうですね。ちょっと頭の角度が違っていたり、手を出す向きが違っていたりしたら、個人個人に言うときもありますし、グループ全体に伝えるときもあります」
比嘉「ダンスでたくさん引っ張ってくれているので、すごく助かっています!」
――ありがたいですよね。
――『CLOVER』をリリースしたことで、来年は第2章のスタートという年になると思います。来年だけではなく、もっと未来を見据えてでもいいんですが、“こういうLucky²になっていきたい”とか、“こういうことを達成したい”という目標はありますか?
比嘉「私たち、11月に三代目J SOUL BROTHERSさんのドームツアーでオープニングアクトを務めさせていただいたんです。その会場がみずほPayPayドーム福岡だったので、お客さんの数がものすごくて…。この貴重な経験をさせていただいたことで、“Lucky²のライブで、大きなステージに立つことができたらいいな”と思いましたし、“もっとたくさんの方々に出会って、私たちの歌やダンスを届けられたい!“と思いました。だから、成長できる部分はもっともっと伸ばしていって、いつかその目標を達成したいです」
――広いドームがファンの方でいっぱいになる。あの光景は圧巻ですし、そこでパフォーマンスするのは勉強になりますよね。
比嘉「はい。一生忘れられない光景を見させていただきましたし、たくさん学んだ2日間でした。すごく刺激をいただきましたし、“こんなに広い場所でLucky²のライブができたら楽しいだろうな”とも思ったので、そのためにもワンステップずつ成長していきたいです」
佐藤「私も、もっともっと大きなステージで自分たちのパフォーマンスを届けたい思いが強いです。そのためには、たくさんの人たちにLucky²のことを知っていただくことが大切ですし、自分たちからアピールすることも必要だと思うんです。そうやってLucky²を広めていきたです!」
森「私たちは12月2日から『Lucky² LIVE TOUR 2024 “四つ葉のクローバー”』を開催しているんですけど、このツアーは、“こういう演出にしたい”とか、“1曲目はこの曲がいい”っていうメンバーの意見を取り入れたライブになっているんです。だから、来年はリリースする曲やイベント、ライブにも、どんどんメンバーの意見を取り入れたいですし、そういう部分を増やしていけたらと思っています」
――3人とも個人的な目標はありますか? ちっちゃなことでもいいですよ。
佐藤「さっきもビジュアルにこだわりたいって言ったんですけど、私はファッションが大好きなので、モデルのお仕事もしてみたいです。だから、たくさんの方に知っていただいて、いつかランウェイを歩きたいです!」
森「私はお笑いが大好きなんです。いつもメンバーの中でもふざけているタイプなので(笑)、バラエティ番組とかにも出演したいです!」
比嘉「私もしゃべるのが好きなので、バラエティ番組だったりラジオ番組にも出てみたいです。それがLucky²を知ってもらえるきっかけにもなると思うので、コミュ力を発揮して頑張りたいです!」
(おわり)
取材・文/高橋栄理子
写真/中村功Lucky²『CLOVER』 × radio encore近日公開!
RELEASE INFORMATION
2024年12月18日(水)発売
AICL-4672~4673/6,600円(税込)
Sony Music Associated Records
Lucky²『CLOVER』
2024年12月18日(水)発売
AICL-4674~4675/6,600円(税込)
Sony Music Associated Records
Lucky²『CLOVER』
2024年12月18日(水)発売
AICL-4676/3,600円(税込)
Sony Music Associated Records
Lucky²『CLOVER』