片桐はいり、稲継美保ら出演 ヌトミック新作音楽劇『彼方の島たちの話』が上演
ヌトミックの新作音楽劇『彼方の島たちの話』が、2025年11月22日(土)~30日(日)にシアタートラムで開催される。
ヌトミックは作曲家・演出家・劇作家の額田大志を中心に、音楽の方法を活かした作劇で活躍する演劇カンパニー。022年には『ぼんやりブルース』が第66回岸田國士戯曲賞の最終選考に選出。これまで、全編を通じた生演奏とラップのような語り、歌と台詞の境界を行き来する声により、日本語音楽劇の新たな地平を切り開いてきた。今作は、そうした様々な手法を踏まえつつ、現代と1万年前の登場人物の記憶を辿りながら、遥か彼方の生と死を巡る新作音楽劇を創作する。
出演者には実力派俳優、片桐はいり、稲継美保、劇団「地蔵中毒」の東野良平、ヌトミックの長沼航、原田つむぎに加え、古典から現代音楽までを歌い上げる声楽家の金沢青児が名を連ね、ギタリストの細井徳太郎、ドラマーの渡健人、バンドTAMTAMのベース石垣陽菜が加わり全編生演奏での上演となる。
額田大志コメント
ここ数年、身近な死を巡る作品を創作してきました。忘れられない、意外とあっけない、それよりも大事なことがある、など様々に形を変えつつ、音楽の力も借りながら創作をしてきました。そうしている内に、ふと、全く関係のない死というものはあるのか、と考えるようになりました。いや、大体のことはそうだと思います。しかし、その全く関係のないもの同士が出会ったときに、人は何を思うのだろうか。どうでもいいことと、とても大事なことが一つの舞台に上がっていく。演劇が遠い昔から扱ってきた生と死について、今回も素晴らしい出演者とスタッフと一緒に、その果てしなさに向き合っていくような、ヌトミックの次なる旅がはじまります。