『トップガン マーヴェリック』続編、すでに構想固まっている ─ 「難しいのはアクションじゃない、感情面だ」
トム・クルーズ主演、伝説的スカイアクションの復活作『トップガン マーヴェリック』の“その後”を描くまさかの続編は、実はすでに物語の枠組が固まっているのだという。同作で脚本・製作を手がけたクリストファー・マッカリーが米にて明らかにした。
マッカリーといえば、現在大ヒット中の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』でも監督・脚本・製作を務める、クルーズとは最高の信頼関係で結ばれたパートナーだ。マッカリーによれば、『トップガン3』は我々が思っているよりも下準備が進んでいる模様。インタビューで「『トップガン3』を固めるのは、『トップガン マーヴェリック』よりもある意味難しい?」と尋ねられたマッカリーは、「いや、もう決まっている」とさらりと回答。「もう固まっている?」とインタビュワーが驚くと、「うん、もうどういうものになるかはわかっている」と軽く答え、次のように続けた。
「難しそうだなと思っていたけど、実際そうでもなかった。“さて、どうする?”と考えながら始めるのは、良いスタート地点なんです。アーレン・クルーガー(脚本家のひとり)がアイデアを出してくれて、“うん、いいんじゃない?”と。一回話し合っただけで、もう枠組みはできていました。だから、固めるのは難しくなかった。実際のところ、構想を固めること自体は難しくないんです。」
『トップガン マーヴェリック』では、トップガン教官として三十数年ぶりに海軍航空基地に戻ってきたマーヴェリックと、亡き盟友グースの息子であるルースターをはじめとする若きパイロットたちとの対立や熱血指導、唯一無二の古きライバル、アイスマンとの不滅の友情を“胸アツ”に描いた。圧巻のスカイアクションのみならず、感動のドラマが充実した鑑賞感を与えたが、マッカリーはこうした物語こそが肝心要だと考えている。
「実際に企画を形にし始めていて、詰めていくと、なぜこういう映画がこういうふうに作られているのかを考え始めるようになる。難しいのはアクションじゃなく、そのアクションのレベルや激しさ、範囲や規模ですらなく、アクション周りのエンジニアリングでもない。そういうことではなくて、難しいのは感情面なんです。」
さらにマッカリーは「感情面での正しいバランスを見つけること」が重要だと加え、続編にも前2作同様のアツいドラマを準備していることを示唆した。
『トップガン マーヴェリック』については、トム・クルーズも「いろいろなストーリーや、何ができるのか、何が可能なのかを考えて話し合っています」と進捗を語っていたところ。今後の待機作も多いクルーズだが、ファンが待ち望んでいることは彼らもよく知っているはず。『マーヴェリック』自体が“完璧な続編”として仕上がっていたが、あの感動的なラストから、一体どのような物語を続けてくれるのだろう?
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