セ・リーグ球団別週間MVP DeNA梶原昂希が大ブレイク!巨人モンテスは救世主になるか
22打数11安打でwRAA4.9の梶原昂希
先週のセ・リーグは広島が3勝2敗で首位をキープ。2位・巨人も3勝2敗で1差追走している。逆に3位・阪神は1勝4敗1分けで4カード連続負け越しとなり貯金3まで減少した。4位DeNAが阪神と3.5差につけており、クライマックスシリーズ争いもこれから熱を帯びそうだ。
SPAIAでは8月12日から18日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
セ・リーグトップのwRAA4.9をマークしたのはDeNA梶原昂希。先週5試合で計22打数11安打の打率5割、1本塁打と絶好調で、8月6日の中日戦から10試合連続安打をマークしている。月間打率.443と大暴れだ。
大分雄城台高から神奈川大を経て2021年ドラフト6位で入団して3年目。昨季まで2年間で通算27試合に出場したのみだったが、今季は大きく飛躍するシーズンとなっている。強打者が並ぶDeNA打線の切り込み隊長としてチームをCSに導けるか。
広島・末包昇大、中日・細川成也も存在感
7月にロッキーズ傘下3Aから巨人に加入したココ・モンテスも調子を上げてきた。13日の阪神戦、17日のDeNA戦で猛打賞を記録するなど17打数9安打の打率.529、wRAA4.1。左手首を骨折したエリエ・ヘルナンデスの後釜として3番に固定できれば心強い。
首位・広島は末包昇大がチームトップのwRAA3.92をマークした。17日のヤクルト戦で8号、9号を放つなど12打数5安打の打率.417、2本塁打。広島では数少ない長距離砲としてポイントゲッターになっている。
3勝2敗1分けだった中日は細川成也がチームトップ。27打数11安打の打率.407、1本塁打、3四球でwRAA3.89だった。18日の阪神戦では4安打4打点で勝利に貢献。今季打率を3割に乗せ(.302)、現在セ・リーグ2位と首位打者を視界に捉えている。
阪神・近本光司は絶好調、ヤクルト岩田幸宏も猛アピール
阪神は近本光司が26打数12安打の打率.462でwRAA3.8と元気だ。チームの勝利にはつながらなかったものの17、18日の中日戦では2試合連続猛打賞、計7安打を固め打ち。逆転優勝に向け、近本の活躍は欠かせない。
最下位のヤクルトは岩田幸宏がwRAA3.1でチームトップだった。東洋大姫路高からミキハウス、BCリーグ・信濃を経て育成で入団3年目の27歳。14日の中日戦でプロ初本塁打を放つなど、17打数6安打の打率.353と猛アピールしている。
各チームとも残り試合が減り、ペナント争い、CS争い、タイトル争いはこれから佳境を迎える。バットでチームを勢い付けるのは誰か。週間MVPに選ばれた選手への期待は膨らむばかりだ。
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記事:SPAIA編集部