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MCU版『ブレイド』まだ生きている ─ マハーシャラ・アリ残留で現代劇、ケヴィン・ファイギが認める

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(MCU)版『ブレイド』の脚本作業が現在も進行中であることがわかった。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、現地メディア向けの記者会見にて明かした。

MCU版『ブレイド』は、2019年の夏にマハーシャラ・アリ主演で製作が発表された。当初は『シュガーランドの亡霊たち』(2019)のバッサム・ターリク監督が就任したが、撮影直前に降板。新監督のヤン・ドマンジュも企画を離れ、公開計画は白紙に戻された。2024年11月にファイギ社長は「全力を注いでいます」といい、ブレイドは「確実にMCUに登場する」とが、具体的な進捗はわかっていなかったのだ。

今回、ファイギは「マハーシャラ・アリは現在も関わっています」と述べて、一時は降板も危ぶまれていた主演俳優の残留を強調。脚本には3~4つのバージョンが存在し、そのうち2つは「時代モノ」のアイデアだったが、「今は現代劇に着地しており、集中して取り組んでいます」と明かした。

『ブレイド』の6年におよぶ遅延について、ファイギは『/エンドゲーム』(2019)以降の「過剰拡大」が理由だったと説明している。マーベルが企画開発のプロセスを見直すことになったとき、まず本作がその対象となったのだ。

「彼(アリ)が革の衣装で吸血鬼を殺していくだけの映画ではなく、ユニークな作品にする必要がありました。ちょうど、我々が慎重になりはじめて“本当に最高のものだけを作ろう”と言いはじめていた時期です。(当時の『ブレイド』は)“本当に最高”ではありませんでした。私たちが時々やるように、良い脚本を製作プロセスのなかで最高の脚本にしていく自信がなかったんです。そういう映画をマハーシャラにやってほしくはなかったし、自分たちとしてもやりたくなかった。」

ちなみに先日は、以前『ブレイド』のために準備されていた衣裳が、ライアン・クーグラー監督&マイケル・B・ジョーダン主演『罪人たち』に使用されたことも。衣裳デザイナーのルース・E・カーターが『ブレイド』に参加し、1920年代を描く計画で作業に入っていたが、企画が中断されたことで、1930年代が舞台の『罪人たち』に衣裳を活用することができたのだ。

ファイギは「問題はライアン・クーグラーから電話があり、『罪人たち』に衣裳を使いたいと言われたことだったんです」という冗談も飛ばしている。「私たちは“もちろん使ってください、映画は延期するので”と。彼は良い友人ですからね」。もちろん現実には、『ブレイド』が現代劇になったことで衣裳を提供できたという事情があったようだ。

現時点で『ブレイド』の新監督は未定。『罪人たち』の好評を受けて、『ブラックパンサー』シリーズと同じくクーグラーの起用を望む声もあるが、ファイギによるとクーグラーは監督候補ではなく、現在は『ブラックパンサー3』の準備に集中しているそうだ。

2019年の夏に『ブレイド』の製作を発表したことを、ファイギは「今から思えば後悔しています」と率直に話した。「けれど、同時に後悔していないんです。私たちは以前からそのやり方ですべてを発表してきたし、実現しなかったものはなかったから」。

ところで、はまだ生きているのだろうか……?

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