着々と店舗を増やすそばチェーン「いまゐ」について調べたら、またしてもあのコーヒーチェーンの仲間だった…
そばチェーンといえば、富士そば・小諸そば・ゆで太郎あたりが有名どころとして知られている。では、皆さんに尋ねたい。「蕎麦いまゐ」をご存知だろうか?
実のところ私(佐藤)も知らなかったのだが、お店が増えつつある比較的新しいそばチェーンのひとつだ。このお店について調べたところ、なんとまたしてもあのコーヒーショップ仲間だった~~!! またかよ、ドトールッ!
・ドトールの仲間
蕎麦いまゐは、「日本レストランシステム株式会社」の運営するそば・うどんブランドである。同社の親会社は「株式会社ドトール・日レスホールディングス」であり、その名前からもわかるように、ドトールの仲間なのである。
まさかドトール帝国の傘下にそば屋まであったとは。しかもすでに関東で10店舗も展開しており、着々と店舗数を増やしている。いずれ有名そばチェーンの一角を担う存在になる可能性も否めない。なにしろ、ドトールの仲間だから。
・後半戦に本領発揮
さて、メニューを見ると、そば単品はいずれも500~600円台。
ミニ丼+そばセットもすべて1000円以下となっている。もはや1000円以内で満足なランチを食べるのが難しくなっている昨今。そばと丼で1000円以下はホントに助かる。
券売を見ると、かけそばは1杯税込400円だ。富士そば・ゆで太郎は430円、小諸そばは370円だから、いまゐはその間ということになる。ちょうど良い価格設定だな~。さすがバックにドトールがついているだけあって、その辺のさじ加減は絶妙だ。
注文したのは、「そば三昧」(並盛、税込650円)。生海苔天・生玉子・きつね、3種のトッピングが乗っていることから「三昧」と名付けられたのだろう。いまゐのオリジナルメニューとみて注文してみた。
ありがたいことに、そば湯を無料だ。カウンターにポットがあって、セルフサービスで飲むことができるのだが、陶器の湯呑みだと、なお良いかなあ。グラスでも良いけど、薄めのカルピスと間違えそう……。
ではまず、出汁の味をたしかめよう。出汁はやや甘めであっさりとしていて、主張は控え目。揚げ立ての天ぷらを売りにしているので、天ぷらの味を邪魔しない抑えめな味付けなのかも。
そばは細打ちで柔らかめに仕上がっている。もう少し、歯ざわりがあっても良い気もするが、立ちそば(半分はテーブル席)なので、ササッと食うにはこれくらいの茹で加減で良いのかもしれない。
そばの上にドンと乗った生海苔天ぷらは、揚げ立てだけあってサックリ! だが、見る間に水分を吸収して、汁の中へと沈んでいく。これは箸でつまんでそのまま食べるのではなく、汁に沈めて味わうのが正解なのかも? それなら別添えで提供してもらった方が有難い。せっかくの揚げ立てだから、まずその食感をたしかめたかった。
意外な伏兵はきつね(お揚げ)だ、これが良い仕事してた! 甘く炊いてあって、これを食べる前と後で、出汁の美味しさが変わった。甘さが出汁の塩気を上手に引き立てて、味が引き締まって感じられたのだ。まずはきつねを食うのが吉である。
玉子を崩し、海苔天を沈め、きつねを味わったのちにそばを食べると、ぐっとウマさが増す。強いていうなら、サッカーで前半戦は冴えなかったチームが、後半戦は全体が調和して試合の流れをつかんだ感じかな?
価格も味もなかなか魅力的。外食大手が営む蕎麦いまゐは、さらにお店が増えそうな予感。できれば今の価格設定のままお店を増やしてくれると助かる。今後に期待大!
・今回訪問した店舗の情報
店名 蕎麦いまゐ 四谷3丁目店
住所 東京都新宿区四谷3-7 無三四堂ビル1F
時間 7:30~21:00(L.O.20:45) 土日祝10:00~21:00(L.O.20:45)
参考リンク:日本レストランシステム株式会社、富士そば、小諸そば、ゆで太郎
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24