最強かつ最高の【堤防カワハギ釣り仕掛け】を公開 シンプルに勝るものなし?
著者は20年以上の長きにわたり、堤防カワハギ釣りを楽しんでいる。時間が無い時は市販仕掛けを購入したりもするが、基本的に仕掛けは手作りと決めている。今回は著者が考える「最強・最高のカワハギ仕掛け」を2種類紹介していきたい。
最強・最高の堤防カワハギ仕掛けの条件
まずは、堤防カワハギ釣りにおいて、どのような仕掛けが最強・最高たりえるのかを見ていこう。
コスパ
まず著者が真っ先に挙げたいのがコストパフォーマンス。何故ならカワハギ釣りは、思っているよりも仕掛けの消費が激しい。針交換の頻度は他の釣りと比べても明らかに多いし、根掛かりでロストすることもあるだろう。
ランニングコストを低く抑えられる事こそ、この釣りを楽しむうえで何よりも大事な要素と考える。ちなみに、市販品を購入する場合は2~3セットで300円~500円程度であることを記しておく。
タイパ/作る手間
どれだけ釣れる仕掛けであっても、手間がかかってしまってはタイムパフォーマンスが悪い。手早く十数分で作れるならば、たとえ根掛かりで切れてしまってもダメージは小さくて済むはずだ。
アタリの出やすさ/フッキング性能
カワハギ釣りにおいて、最難関は間違いなくアワセだろう。という事は、アタリが明確に出る仕掛けこそ「釣れる」に直結すると言える。そしてアタリが出たならば、あとはいかに掛けるか。そういう意味では「掛かりやすい仕掛け」を同時に求めたいところだ。
最強仕掛けその1:究極にシンプル
ではここから、堤防カワハギ釣りを愛してやまない著者が、テトラ帯等の根掛かり多発地帯においていつも使用している「シンプル仕掛け」を紹介しよう。
使用している道具
このシンプル仕掛けは、著者が長年様々な仕掛けを作り続け、最終的に行きついた形だ。
使用しているのは、サルカン、スナップサルカン、針、ライン。なんとたったこれだけ。
この形が最もコスパがよく、手間もかからず、仮にラインブレイクがあっても海の中に残すゴミが最小限で済む。気になる作成時間だが、慣れれば1本辺り5分~8分程度とタイパも抜群だ。
ハリスの長さ
この仕掛けにおいて、著者が最もこだわっているのがハリスの長さ。8の字結びでミキ糸に直結しているのだが、一番上と真ん中は2~3cm、一番下は3cm~5cmとしている。
ハリスが短ければアタリがダイレクトに出てくれるし、根掛かりのリスクも低くなる。下針だけやや長めなのは、シャクった時によく動きアピールするため。根掛かりが多発する場合は3cm固定としている。
ステ糸使用
根掛かり多発地帯の場合、オモリが引っかかってラインが切れることが多々ある。こんな時にステ糸があると、仕掛けはそのまま無事に回収できることも多い。ミキ糸よりも細めの糸を使用するのが重要だ。
全体の長さ
これはいつも使用しているハリス(フロロカーボン)のボビン5周分と決めている。一度の釣行で10~12セット作るため、考える時間や「ミキ糸の長さを測る時間すらも省略する」という、とにかく効率を重視した結果だ。こうして作った仕掛けは全長が1m程度と、実に扱いやすい長さに落ち着いている。
最強仕掛けその2:ハリス交換式仕掛け
続いて、根掛かりが少ない通常の堤防にて、著者が近年使用しているハリス交換式仕掛けを紹介しよう。
使用している道具
サルカン、スナップサルカン、針、ラインという基本の道具に加え、アピール用のダイヤカットビーズと、ミキ糸を直結するためのフックビーズを使用している。
やはりキラキラ光るものが1つ付いているだけで反応が違うように感じるし、フックビーズのおかげで、針交換が非常にスムーズだ。
ハリスの長さ
こちらは先ほど紹介したシンプル仕掛けと同じく、一番上と真ん中は2~3cm、一番下は3cm~5cmとしている。
ただ、潮の流れが速い時は、より自然にアピールするためにハリスをやや長め(5cm~7cm)に取る事もある。こういった微調整を状況に合わせて行えるのがこの仕掛けの強みだ。
全体の長さ
やはり最初に紹介したシンプル仕掛けと同じで、ハリス(フロロカーボン)のボビン5周分としている。堤防では1.1mのテトラ竿を使用するため、仕掛け全長は1m程度が最も扱いやすい。
結局シンプルが一番強い!?
著者は堤防カワハギ釣りを始めた頃、船釣りの道具立てを見て、集魚器や色付きのオモリを色々と試してみた。だがコスパが悪い上、堤防用の短竿だと大変扱いにくく、水深の浅い堤防周辺では数多くのエサ盗りも寄ってきてしまい、あまり効果が無かったように感じた。
その結果たどり着いたのが、今回紹介したシンプルな仕掛け2種だ。この仕掛けに落ち着いて早10年が過ぎようとしているが、いつも良い釣果に恵まれているので、著者はこれからもこの仕掛けを使い続けるように思う。是非一度自作して、試してみてほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>