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JR北海道が運賃改定、2025年4月

鉄道チャンネル

JR北海道は28日、国交省へ鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請を行いました。

運賃改定の理由について、同社は道内の人口減少やコロナ禍による働き方の変化、新たな行動様式の定着により鉄道運輸収入が減少したこと、物価高騰による鉄道設備の修繕・維持にかかる費用の増加などを挙げています。

さらに昨今では若年退職者の増加と人材確保競争の激化もあり、労働力の確保についても「非常に厳しい状況にある」とします。

こうした状況のなか、同社は「徹底した経費の削減など当社の最大限の経営努力を前提として、物価高騰への対応、人材の確保、輸送サービスの維持・競争力の確保のため、関係者からの支援とともに、お客様にも費用の一部をご負担いただきたく」運賃の改定を申請したということです。

運賃改定の内容は、旅客運輸収入全体で7.6%。普通旅客運賃は平均で6.6%、定期旅客運賃は改定相当分を反映させたうえで割引率を見直し、平均で18.9%の値上げとなります。

千歳線(南千歳~新千歳空港駅間)に設定している加算運賃や、特急料金・座席指定料金などは変更なし。ただし新幹線のグランクラス(A)料金のみ、食品などの価格や人件費の上昇が課題となっていることから、運賃改定と同時期に料金を引き上げます。

運賃改定の実施は2025年4月1日の予定です。

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