ゆるめるモ![@ JAM EXPO 2024ライブレポート]巻き込み力全開で作り上げた圧倒的な一体感
<@JAM EXPO 2024 supported by UP-T>が、9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)に横浜アリーナにて開催。数多くのアイドルたちが、メインアリーナをはじめ、ロビーやホールなどに設置されたさまざまなステージで、熱く、楽しく、華やかなパフォーマンスを披露した。本記事では、同イベントの中から9月15日のピーチステージに登場したゆるめるモ!のライブレポートをお届けしよう。
取材&文:竹内伸一
重低音が身体を揺さぶる登場曲「ゆるトロ」が鳴り響くと、間髪入れずに“オイ!オイ!”の声が轟く。トラックもかなりの爆音だが、それに負けない迫力のコールがゆるめるモ!の登場を促すと、5人がステージに姿を現す。なにが“楽しんでますか?”と第一声を上げると、タイミングよくコール&レスポンスパートへ。“大きな声で!”の声をきっかけに会場は“モ!モ!モ!モ!”と大絶叫。その勢いのまま軽快な「ロックンぼっち」へなだれ込み、本格的にライブの幕を切って落とした。
イントロから大きなコールがメンバーを煽る中、5人は弾むように賑やかに歌い踊る。ステージを広く使ったダイナミックなパフォーマンスは見応え十分。サビでは会場も一緒になってジャンプをくり返し、肩を組んで左右に揺れる。会場が一体になって……などという言葉では物足りない、ここにいる全員がゆるめるモ!のメンバーと言いたくなるほどの連帯感とでも言えばいいだろうか。とにかく、ともにライブを楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきた。
「ゴールデンライフ」では、フォーメーションでステージの両端に立つメンバーが変わるたびに、それぞれがフロアの両脇にいるファンへと視線を送る。それに煽られて熱狂の輪がどんどん広がっていき、コールはさらに大きいものになり、一緒に踊り、一緒に飛び跳ねる。メンバーが一列になってステージを移動すると、フロアは密集しており、一緒に移動できないのでファンはその場で飛び跳ねる。ピーチステージはもはやお祭り騒ぎ状態となった。
5人が「逃げろ!!」を歌い出すと、大歓声が巻き起こる。そのままコールへと発展していったが、その声の大きさときたら、ステージ上で煽るなにの声がまったく聞こえないほどだ。5人がキュートに歌い出すと、観客は声量を下げて歌にしっかり声を傾けつつ、サビでは一緒に踊り、再び大きなコールでライブを盛り上げていった。「ゴールデンライフ」では視線で会場を煽った5人だが、今度は会場の声に煽られてその動きも激しく熱気を帯びたものに。へそが落ちサビを高らかに歌うと“ありがとう~!!”と大絶叫で会場に感謝を伝えて、さらなる大コールが巻き起こる中、ライブは大団円となった。
Pop'n'Rollのインタビューで、なにが“ゆるめるモ!は周りを巻き込む力があると思っている”と語っていたが、それを体現したかのようなライブだった。しかも、ことさらに観客を煽るわけでも、アッパーなダンスチューンを連発して狂騒感を生み出すわけでもない。自分たちの世界観をしっかりと表現することで、多くの人を惹きつけ、巻き込んでいく。それこそが彼女たちの魅力であり、彼女たちにしかできないものなのかもしれない。そんなことを考えずにはいられない、ゆるめるモ!の魅力に惹きつけられる見事なステージだった。
ゆるめるモ!<@JAM EXPO 2024 supported by UP-T>
2024年9月15日(日)
横浜アリーナ
「ゆるトロ」
「ロックンぼっち」
「ゴールデンライフ」
「逃げろ!!」