男女が描く女性画を比較 3月9日まで月影で「妖艶VS可憐」展
芸術文化交流館「月影」(美祢市美東町綾木)で、開館3周年記念展「妖艶VS可憐 十人十色」が、3月9日(日)まで開かれている。
サブタイトルは「現代著名作家&現代人気女流作家」。前者・男性作家が描く「妖艶」な女性画と、後者・女性作家が描く「可憐」な女性画とを、比較しながら鑑賞できる。同館の井上広之館長は、「男性が女性を描くときは、背景も含めた画面としての作品になる気がする。男性作家が持っている女性像を、モデルさんに投影させて女性像を作り上げている感じ。『女性を描いた作品』の迫力、作家が醸し出す独特の作風は男性ならではの部分。女性画家は、『その人』を追求して描く気がする。女性が描く女性は女性その人、その人をフォーカスしている」と、同展について解説する。
「現代著名作家」は、池永康晟、岡村倫行、小澤清人、織田廣喜、芝田米三、山本文彦らの22点(日本画・洋画)が展示。「現代人気女流作家」は、岡本東子、顧洛水、下重ななみ、丁子紅子、松原亜実、宮﨑優らの28点(日本画のみ)が展示されている。
開館日は木曜から日曜までと祝日で、開館時間は午前10時から午後5時まで。入館料(企画展・特別展開催時)は、一般400円、高校生および75歳以上200円、中学生以下無料。「それぞれの画風や魅力、違いを感じてみて」と、井上さんは鑑賞を呼び掛けている。問い合わせは同館(TEL080-9794-8646)へ。