海老名市消防 「南分署」新庁舎が完成 浸水時は屋上避難も
老朽化のため、新庁舎の移転建て替えを進めていた海老名市消防署南分署が完成し、3月29日に開署式が開かれた。内野優市長や戸澤幸雄議長、大野公彦消防長ら関係者約100人が出席し、同市南部地域を守る防災拠点の門出を祝った。4月1日から運用を開始している。
新庁舎は、同市上河内の旧庁舎から西へ約400m移転し、社家に建設された。
敷地面積は約1791平方メートル、鉄筋鉄骨造2階建て。延べ床面積は約986平方メートル。建設費は約8億5000万円。
1階には車庫や出動準備室のほか、資機材倉庫、トレーニング室、救急隊員の感染防止を図る救急消毒室、2階は隊員待機室や書庫、食堂、シャワーや仮眠室を備えた女性専用エリア、屋上には非常用発電機などを設置した。訓練や各種イベントを通じて消防に親しんでもらおうと、消防イベント広場も設けた。
新庁舎の周辺地域は、海老名市が作成した「ハザードマップ」で浸水想定区域に位置していることから、屋上直結の屋外階段を設置。大規模水害時には市民が屋上に一時避難できる。
旧南分署は1984年竣工で、老朽化や女性エリアがないことから女性職員が当直できないなど、業務に支障が出ており、2022年5月から「大規模浸水から市民を守る」をコンセプトに、新庁舎の移転建て替え工事が進められていた。市消防本部によると、旧庁舎は今後取り壊す予定で、敷地内の訓練施設は「海老名市消防訓練場」として活用するという。
安全を約束
開署式では、来賓として長田進治県議と相原しほ県議、熊崎豊海老名警察署長らが出席し、座間市や綾瀬市、大和市の消防関係者も参列した。
あいさつに立った内野市長は南分署の開署について、市民の安心と安全を守る要と位置付け、「赤いドアが印象的。市民に防災について関心を持ってもらい、親しまれる施設になってほしい」と期待を込めた。大野消防長は「自然災害は年々被害が大きくなり、防災力の増大は急務でした。新庁舎の完成が海老名市の更なる安全につながることを約束します」と決意を述べた。
その後、内野市長と大野消防長、戸澤議長が登壇し、テープカットが行われ、新庁舎の門出が祝われた。