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京急大森海岸の点心専門店「Cc点心」でスタイリッシュなガチ中華を堪能

東京ディープチャイナ

京急大森海岸の点心専門店「Cc点心」でスタイリッシュなガチ中華を堪能

放送作家の島津秀泰と申します。

コロナ禍で世界の人々とZOOMでつながり、世界の食を紹介する中で東京ディープチャイナ(以下、TDC)とのご縁もいただき、今回初めての執筆をさせていただきます。

ということで実は中国本土に行ったこともない分際ですが良く言えば、読者目線の知識レベルでご容赦ください。

今回、ご紹介するのは点心専門のガチ中華店「Cc点心」。

元々はTDCのFacebookグループで和田茜さんが紹介していたところ、盛り付けが美しく、スタイリッシュな店があると心が踊り「いいね」をしたところ、お誘いいただいたのがきっかけです。

スタイリッシュなガチ中華店

大森海岸駅から徒歩4分の立地で外観は一見すると「中華店」とは思えない雰囲気。ひとたび、扉を開けるとわずか12席の瀟洒な雰囲気。隣には40、50代と思しき「ベテラン港区女子」の姿もある。こう書くとなんだかおしゃれ過ぎて、自分には不釣り合いなんじゃないかと過るかもしれないが、それは杞憂だ。

こちらのオーナー店主の西貝さんが実に気さくな方なのだ。こぢんまりとした店内ではあるがその分、ご本人から直接話も聞けたりと料理以外も楽しめることこそ、外食の醍醐味だ。事実、西貝お目当てのお客さんも多いようだ。

席数12だけど儲かってる?

ちなみにかつて、TBS「がっちりマンデー」という番組の担当していた私はついつい、ビジネス目線で見たくなる。たった12席じゃ「そんなに儲かんないだろう?」とつい下世話な目線で見てしまう。

で、実は聞くところ、実店舗もやりながら通販で点心類を販売しているとのこと。現在、中国版LINEというべきか、Wechatを通じて販売しているようで大変人気のようです。なので今現在、味わいたい方こちらに足を運んでください。

そんな人気店の味はいかほどか? とまずはビールと前菜のセットから。花椒で味付けた漬物がガチ中華な感じ。ほのかな辛さに品がある。オリジナルCcサラダ、大根の細切りベースにひき肉と温玉くずしで食す。

さらに湯葉ときくらげの冷菜をいただく。

店内の装飾も、お皿にもこだわり

同席した和田さんの解説でお皿にもこだわりが満載で鍋でもお馴染みの「ル・クルーゼ」を使っている。店内しかり、盛り付け、皿しかり随所に西貝さんのセンスが光る。

よだれ鶏は手堅く美味い。最近ではセブンイレブンで見かけるほど、市民権を得たメニューだ。個人的な尺度ではやはりラー油の量と鮮やかさだ。初めて目にした時はそのラー油に多さに「これ、食えるのか!」と尻込みをしたが、私も大分慣れたもので「いい色してるなあ」とその鮮やかさと味が比例するのを自らの舌で確認する。肉のしっとり感と程よい柔らかさ、かつ程よいソースの辛さと来店したら注文しとくべき、一皿だ。ちなみにランチでも食べられる。

ローストチキンの作り立ては水曜日

訪れたこの日は水曜日だったのだが、実はこの店の名物であるローストチキンは毎週、水曜日に仕込むそうで、出来立てのローストチキンをいただいた。

西貝さんによると、そもそもローストチキンの製法には4種類あるらしく、Cc点心では道口ローストチキンの製法とのこと。(正確には中国伝統道口焼鶏)

窯で焼き上げるタイプではじっくり煮込みをするタイプの製法のようだ。

やや塩っ気が強い気もするがしっとり感満載のローストチキンだ。

とここで、西貝さんがさり気なく持ってきてくれた。そしてまんまと写真を撮って紹介したくなる自分がいる。西貝さんの気配りが素晴らしいなと感じる。

細かくなったチキン

西貝さんの笑顔がステキです

選べる餃子の具材

そしていよいよ店自慢の焼餃子、水餃子をいただく。それぞれの具材を選べる仕組みに。

ジューシーお肉、シソ入りの焼餃子、エビニラ、コーン入りの水餃子などいただく。こちらも包んだばかりという皮と仕入れたばかりの具材で。

焼餃子の肉厚感はたまらん。基本、不味い餃子って食べたことないがいわゆるキャベツ中心のものとの一口目の感じが違う。餃子のずっしり感がいい。

ちなみに豚がすべて国産のもので西貝さん曰く、「業者の方からも(餃子の具材で国産豚を使うことに)驚かれてるんですよ」と後日、ランチで訪れた時に教えていただいた。健康面を気づかう主婦の方々にも大人気だそうでテイクアウトでの注文も多いそうだ。

焼き餃子

水餃子

今回は頼まなかったがちまきも美味そう。再訪決定だな。と思いつつ2週間後にランチで訪問。

2度目はランチで

13時半過ぎに訪れて貸し切り状態。焼き餃子定食1200円を注文する。

定番のジューシー肉をチョイス。次回はパクチーあたりも行きたいところ。

前回、あまり気付かなかったが羽根つき餃子で1個がもう大振りだ。肉汁たっぷりで2個目からはもうオンザライスでいただく。黒酢バージョンと通常の醤油で味変を。

海老ワンタン

羽根つき

具材が見える

タレつけて

蒸し野菜とスープの海老ワンタンもまた美味い。ワンタンの結構な塊具合で食べ応えもいい。

食事終わりで特別サービスしていただき、販売開始したばかりの月餅をいただく。もう、そんな季節ですね。パイ生地がサックサクの食感で好みのしっとり感もある。餡の甘さも酒飲みの私にも程よい感じ。

もう一つは最初食べた時、芋か何かと思ったが緑大豆で出来たものと。中国では夏場のデザートとしても定番!というのは最近知ったことだがこの口当たりは芋とか栗とか、カボチャ好きにはたまらん食感。

緑大豆

高級なパッケージに入ってたら、伊勢丹あたりですごい値段になりそうな美味しさ。

いろいろとお話をするが最近では「チャーハン出して!ラーメンもぜひ!」というお客様からの声も届くそうだが、西貝さんご本人は「私は自分の得意なものを出したいんで」とそのつもりはないようで良い事だと思います。お客様の要望聞きすぎて平凡な店になってもしょうがないと個人的には思うこの頃です。

【追記】
先日、代々木公園でチャイナフェスティバルが開催され、Cc点心も出店するということで足を運んできた。西貝さんに聞くと売れ行きは絶好調とのことで私も半羽1000円で購入。美味しすぎてペロリといただきました。

(島津 秀泰)

店舗情報

Cc点心

品川区南大井2-11-4 3A 102

代表からのひとこと

島津さんとの出会いは、実をいうと、2021年12月に開催された、ぼくの友人で旅行作家の岡崎大五さんが管理運営している「食べるぞ!世界の地元メシ」というFacebookグループでの集まりがきっかけでした。

12月5日、「食べるぞ!世界の地元メシ」のオフ会が開催されました

https://deep-china.tokyo/press-release/4602/

このグループは、メンバーがなんと8万3000人いる大きなコミュニティで、ぼくもここで多くの方々と知り合いました。

島津さんはドイツ在住経験もあり、本当はぼくなどよりずっとグルメな方です。

このオフ会のあとの打ち上げで、新大久保にあるガチ中華「延吉香」(これは中国吉林省にある延辺朝鮮族自治州出身の人が切り盛りする店です)に行ったとき、ぼくが注文した数々の延辺朝鮮料理を口にしながら、島津さんは「このような料理は初めて見ました。まったくこんな世界があるとは知らなかった」と話していたことを思い出します。

その後、彼は未知なるガチ中華の世界に関心を持ってくれて、TDCのメンバーが企画するさまざまな食事会などに参加してくれるようになりました。

島津さんは、多くの人がきっと観たことのあるテレビ番組の制作にかかわってきた方です。現在は世界のグルメに関するYouTube番組の制作などを手がけています。

夏に食べたい「ガチ中華」はこれ!~YouTubeチャンネル「Planet of Food」

https://deep-china.tokyo/recipe/10140/

TDCには実に面白い皆さんが参加してくださっているのが素晴らしいといつも思っています。

島津さん、また面白い店を見つけたら、一緒に行きましょう。

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