NHKで放送されたテレビドラマ『中学生日記』が舞台化 小南光司、二宮礼夢、織部典成、三本木大輔らが出演
2025年12月5日(金)~12月9日(火)シアター1010にて、1972年から2012年までNHKにて全国放送されたテレビドラマ『中学生日記』が、舞台『中学生日記 2025』として舞台化されることが決定した。
原作は、中学生が抱える日常の問題をストーリー化し、公募による一般中学生が演じ、当時、誰もが共感できるとして大きな話題になったNHK制作の学園ドラマ。番組のルーツは1962年度の『中学生次郎』。その後『中学生時代』、『高校生時代』、『われら高校生』、『中学生群像』を経て『中学生日記』まで、その放送期間は通算50年に及んだ。その時代の中学生の日常をベースに、中学生が抱えるさまざまな悩みや葛藤そして実際に教育現場で起きている問題をリアルに描き、一般公募の中学生が出演したことでも話題を呼んだ学園ドラマが、令和の今、舞台として誕生する。
奇しくも今年と同じ大阪万博があった1970年。何もかもが不器用だった時代を、力強く懸命に駆け抜けた中学生たちがいた。受験を控えた3年生の彼らは、最後の文化祭で、自主映画に挑む。一筋縄ではいかない彼らの青春。熱い青春は、観るものの魂を揺さぶる。
携帯やSNSがなかった時代の中学生たちは、情報やつながりが今より限られた中で、将来への漠然とした不安や悩み、葛藤を抱えていた。それでも、彼らは直接的な対話や手紙、偶然の出会いを通じて、時間をかけて信頼や絆を築いていった。2025年は昭和100年という節目の年。昭和の中学生のメッセージは、令和を生きる若者たち、そしてかつて中学生だった大人たちの心にどんな共鳴を呼び起こすのか。
主役は、ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』、舞台『ヒカルの碁』で活躍し、最近はミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』でも評価された小南光司が演じる。そして、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』で、主演の日向翔陽を演じた二宮礼夢、さらに、舞台『ブルーロック』『HUNTER x HUNTER』THE STAGE に出演の織部典成、今年『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のテレビシリーズにも出演の三本木大輔、舞台『アサルトリリィ』で活躍の佐倉初、今、YouTubeでもブレイクしている女優で舞台『ぼくらの七日間戦争 2025』でも熱演を⾒せてくれた二瓶有加など若手からベテランまで総勢25名の俳優陣が出演。
オリジナル脚本による舞台『中学生日記 2025』で、懐かしくも新しい“昭和の時間”を体感しよう。
<あらすじ>
廃校寸前の中学校にやって来た老夫婦とその孫。老夫婦が静かに話し出す。
「ここがこんなに静かになるとはなぁ。昔はあんなに笑い声で溢れていたのに」
「もう50年も前だもの」
「じいちゃんの頃は文化祭で何をやったの?」
「自主映画さ。脚本も撮影も全部自分たちで。みんな本気だった」と誇らしげに語る。
それはまさしく 1970年大阪万博の年。
何もかもが不器用だった時代を力強く懸命に生きた若者たちがいた。
「受験の大事な時期に無駄なことはするな」
強制や偏見、差別と戦いながら、繊細で壊れそうな一瞬の時間を大切に生きた生徒たち。
「今の僕たちを見てください。これが僕たちの今です!」
青春の刹那を切り取った彼らの叫びが心を揺さぶる奇跡を生む。