山根英彦流。腕時計の愉しみ方
デニムレジェンドとしてライトニング本誌でもお馴染みの山根英彦氏が選ぶ時計。高級時計やレアな1本など、これまでに多くのコレクションを所有し愛用してきた中で、彼がどんな時計を選び、どのようなスタイルで愉しんでいるのか、数ある時計コレクションの中からいまのお気に入りを見せてもらった。
小ぶりで古臭い時計がGジャンとのバランスがええ。
その昔、腕時計と手帳を持つことが社会人としての第一歩だった。いまやそれらすべてがスマートフォンに集約され、近年では機能性を重視した、より小型のスマートウォッチが時計のシェアをグングンあげているという。もはや時計は、嗜好品、アクセサリーとして認知され、時計の存在意義はここ数年で大きな変化を遂げた。そんな時代の風潮もあり、腕時計選びに悩んでいる人は少なくないはず。そこでライトニング本誌でもお馴染みの山根氏が、普段、どんな時計スタイルを愉しんでいるのかを訊いてみた。
「Gジャンて手口ぴったりで狭いやろ。デカいダイバーズウォッチ風時計やと、引っかかるし、手口閉められへんがな。小ぶりな古臭い時計の方が、バランスもええやんけ。革ベルトもコーディネイトのひとつやし。ミッキーの時計は、ウケ狙い。祇園やら北新地行ったらべっぴんさんにウケまっせー。右手にはめる時計はあきまへんな。見ることあらへんわ。時計は時間を見る道具ではなくブレスレットでんな」
数あるコレクションの中から、山根氏らしくGジャンに合わせる時計としてセレクトした小ぶりのヴィンテージウォッチたち。ブランドや年代に関わらず、着用した際にファッションとして邪魔せずともほどよい存在感を放ってくれる時計が、彼の好みのようだ。