【湯河原町】「湯河原みかん倶楽部」かんきつ香るビール発売 地産の湘南ゴールド使い
一般社団法人湯河原みかん倶楽部が8月5日、神奈川県が開発したかんきつ「湘南ゴールド」を使ったクラフトビール「果実香る湘南ゴールドエール」を発売した。湯河原産の果汁や果皮を使用し、苦味を抑えた軽やかな飲み口に仕上がった。
同倶楽部の設立メンバーは、湯河原みかんを町内外に発信するイベント「神奈川みかんグルメ&スイーツサミット」の実行委員として2017年から活動してきた地元有志。経営者や農家など、現在は10人で活動している。
町内のかんきつ農家が減少傾向にある中で、23年にみかんの消費拡大と販路づくりを継続的に進め、得られた収益を将来的に地域へ還元することを目的に法人化。クラフトビールは商品第一号となる。
「果実香る湘南ゴールドエール」は、湘南ゴールドの程よい甘さと酸味がビールに適すると見込み、24年の夏に商品開発を開始。地元農家が生産した糖度約14%以上の果実を使用している。
同倶楽部のメンバーは本業がある中で、週1回集まり、香りの出し方や苦みの調整など試作を重ねた。たどり着いたのは湘南ゴールドの香りを生かすため、醸造工程の後半でビールに果汁を加える「追い果汁製法」。ビールの苦味が苦手な人でも飲みやすい味わいに仕上げたという。
同倶楽部代表理事の橋本世士さんは「湯河原で乾杯の飲み物といえば湘南ゴールドエールとなればうれしい。たくさんの人に飲んでいただけたら」と話した。今後はかんきつを使った限定商品やイベントなども計画していくという。
ビールは、小田原百貨店湯河原店やセブン―イレブン城堀店、真鶴駅西店、道の駅湘南ちがさきなどで販売している。