【25年新店】ソフトクリームラリーにも参加している、札幌軟石をモチーフにする喫茶店(札幌南区)
連載「#ソロ飲みのススメ」では、アルコール全般をこよなく愛するライター・オサナイミカが、今回は番外編として、ソフトクリームラリー参加店の情報をお届けします。
昭和から令和へ受け継がれた、藻岩山の麓にある喫茶店
ミュンヘン大橋と石山通の中間の住宅街に、溶け込むように佇む【まだ名前のない喫茶店】。
オープンは2025年3月ですが、以前は“インフィニ珈琲”として営業されていた建物。
2023年にインフィニ珈琲のオーナーだった宮越惣一氏が他界し、惜しまれつつも閉店。
その後、現オーナーがこちらの焙煎機ごとお店を購入し、昔の面影を残しつつ新装開店させたのです。
一階が洋菓子店、2階は全20席の喫茶店
一階には常時10種類以上のケーキが並ぶショーケースや、自家焙煎のコーヒー豆、そして焼き菓子などが並びます。
以前の店舗で使用していたという引き出しも、違和感なく収まっています。
一階で注文したケーキをゆっくり堪能することが出来る2階のカフェスペース。
新しくも、どこか懐かしい空気が漂っていました。
テーブル席とカウンター席は少し段差があり、どこに座っても他のお客様があまり気にならない空間。
せっかくなので店内で、季節限定の『軟石ケーキ』を、コーヒーと一緒に頂いてみることに。
札幌軟石と道南杉をモチーフにしたスイーツを提供
こちらが、8月末日までの限定軟石ケーキ“ソレイユ・セザム”
ところで、軟石ケーキとは?
ショーケースやレジ下など、店内のいくつかの場所に“札幌軟石(※)”が使用されているのですが、その札幌軟石をイメージしたケーキを季節ごとに提供しようと、スタッフさんが考案。
よく見ると、ケーキの下の層がゴマのムースで札幌軟石のようにデザインされているのです。
※札幌軟石とは
札幌軟石とは、約4万年前に起きた支笏火山の大噴火による火砕流が冷え固まったものです。
明治時代以来、建築材料として使われたのはもちろん、採掘や運搬の歴史においても大きな軌跡を残しています。
今なお切り出しが行われ、カワイイ雑貨やインテリアへの用途も広がる札幌軟石は、地産地消の資源として進化を続けています。
参考:https://www.sapporo.travel/bunkazaisanpo/nanseki/
1階セレクトしたケーキを2階で味わう際は、こうしてゼリーなどで飾り付けをして提供してくれます。
そしてこちらは、6月から提供が始まった、『軟石のソフトカップ』
黒ゴマのソースがかかったソフトクリームに店内で販売している、“軟石クッキー”が添えられていて、ゴマ好きのハートを鷲づかみにするソフトクリーム♪
※ソフトクリームはテイクアウトのみの提供になります。
ちなみに塩キャラメルソース&道南杉のかけらという焼き菓子が添えられた『道南杉ソフトカップ』もあります。
余談ですが、メニューを止めているマグネットも札幌軟石や道南杉で、1階では小物やアクセサリーなども販売中です。
まだ名前のない喫茶店は、ソフトクリームラリー参加店ですので、この機会にぜひ味わってみて下さい^^
『北海道ソフトクリームラリー2025』171店舗が参加!とろけるしあわせ巡りで豪華賞品が当たるかも?
若いスタッフの感性とベテランの腕を活かし、ここでしか味わえないスイーツを世に送り出し、そして来ていただいたすべてのお客様にとって居心地の良い空間を提供していきたいと、息もピッタリなスタッフの皆様に、今後も期待しております。
【まだ名前のない喫茶店】
北海道札幌市南区南31条西10丁目1-13
電話番号 090-2814-6500
営業時間 11:00~19:00(2階カフェは18:00まで)
定休日 日月休(変動あり。詳細はSNSにて確認)
禁煙/カード、QR払い可/駐車場2台分あり
公式Instagram https://www.instagram.com/thecafewithnonameyet/
※掲載の内容は、取材時(2025年6月)に基づきます。
連載「#ソロ飲みのススメ」
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文・写真:オサナイミカ
Edit:Sitakke編集部YASU子
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【ライター:オサナイミカ PROFILE】
札幌生まれ・札幌育ちの、アルコールをこよなく愛するアラフィフ、中学生の息子の母。 (株)リクルートが発行する情報誌生活情報サンロクマル(現Hot Pepper)の営業を経て、 2007年よりWEB情報サイトSapporo100milesの編集長として15年間、札幌や北海道の食と観光の情報を 【オサナイミカのつぶやき】を綴り続け、2022年11月からはSAPPORO YARDにて、【オサナイミカが行く!】をスタートしている。