10年ぶりの運転! 近藤夏子、ペーパードライバー教習を受けてきました
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。
新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
18歳の頃に普通自動車の免許を取得した近藤夏子アナウンサー。免許取りたてのころに2回ほど運転したくらいで、それから10年間は全く運転をしておらず…マイナンバーカードもあるため身分証明書としてすら使っていない状態。
最近、車を運転したいと思う気持ちは高まってきているみたいですが、それには運転の「スキル」も「自信」も足りない状況です。そこで今回、免許取得後に、改めて運転の練習をすることができる「ペーパードライバー教習」を受けてきました。
近藤アナが「ペーパードライバー教習」を受けたのは大田区大森にある「池上自動車教習所」です。教習では横に座った指導員が受講者の運転技術を見て、アドバイスしてくれます。車は教習所のものを使用するので持ち込む必要はありません。
受講料は入所料と技能教習2時限分で税込19,910円。1時限は50分間で、1時限・税込4,620円で追加できます。初回は教習所の中で運転して、指導員が路上に出られると判断したら、路上教習へと移行することができます。
一体、どういった方が「ペーパードライバー教習」を受けにくるのか。指導員の谷さんに教えていただきました。
近藤:ペーパードライバー教習は、どういった理由で受けられる方が多いですか?
谷:今まで免許を持っていたけど車に乗ってなかった方が、ご家族の介護やお子様の送り迎えで急に必要になったということで、練習に来られる方が多いです。
近藤:年齢層でいうとどのぐらいですか?
谷:大体30代40代。上ですと60代ぐらいの方が来られています。
近藤:皆さんどのぐらいの期間運転していないんですか。
谷:大体5年から10年ぐらい。それ以上という方も中にはいらっしゃいますね。
ペーパードライバー教習ではありませんが、企業に就職してその企業が研修として受けさせるというケースもあるそうです。「ペーパードライバー講習」を受講するには何が必要かその点についても伺いました。
近藤:このペーパードライバー教習を受ける前にやっておくべきことはありますか?
谷:まず教習所に来るときには運転免許証と、もし眼鏡使用が条件にある場合は、眼鏡またはコンタクトを持ってきていただく。それは教習を始める前に確認を取らせていただきます。あとは運転に適した服装ですね。例えばサンダルで来てしまうとかハイヒールなどではなく、運動靴とか運転しやすい格好で来ていただきたいと思います。
近藤:運転暦によって内容は変わるんですか?
谷:運転が全くできない方と、ある程度運転できる方とでは内容はだいぶ変わってきますね。
近藤:私は10年前に数回やったきりなんですが、結構ブランクがあります。
谷:来られる方は大体5年、10年開いておられる方が多いので、まず運転してみてどのぐらいできるのかを見ながら、ちょっとずつ慣れていただければと思います。
近藤:もし自分がピンポイントでやりたい教習があった場合はそれに適したものを受けることもできますか?
谷:できます。例えば駐車が苦手とか言った場合は、それをちょっと重点的に行うこともできます。
今回の50分間の教習では「速度調整」や「走行位置」、「目線」などになれるため、まずは教習所の外周コースを走行しました。走行位置が右側に寄ってしまったり、目の前に集中しすぎてしまったりと、久しぶりの運転で忘れている点も指導員の谷さんが丁寧に説明してくれました。
少し慣れたところで「S字」や「クランク」、「方向変換」にも挑戦。クランクでは縁石に乗り上げてしまうことも。こうしたことをスムーズにできるようになったら、次のステップである路上教習に移行することができます。
近藤アナの運転はどうだったのか、谷さんに伺いました。
近藤:ありがとうございました。
谷:お疲れ様でした。
近藤:50分のこの講習が終わりましたが、率直に私の運転はいかがでしたか?
谷:免許取られて数回乗っただけで、それから何年も乗ってないということで、当然、感覚とかも難しいと思うんですね。その中でも少しずつ慣れてきて、感覚を掴んできたなと思います。一度アドバイスすると、それなりにできていたので、もう少し乗っていくと、もっともっと車両感覚が掴んでいけると思います。あとブレーキ調整はうまくできていて、ゆっくり走る、一定の速度で走るというのはうまかったと思います。その辺が今後、活かされるといいかなと思います。あとは目線がちょっと近くを見てしまうという癖がありますので、少し先を見て車が平行になってるかどうかを積極的にやっていただくと、無意識にできるようになってくると思います。路上は所内と全然違いますので、ある程度、車両感覚を掴んでから出て、路上で慣れていくという形にした方がいいと思いますね。
また指導員の谷さんは「ペーパー教習を受けただけで、完全に安全運転に繋がるわけではないので、安全意識を持ち、交通法規を忘れないこと。常に周りの状況判断をして、相手を守る、自分を守る運転ができるかどうかそういう意識が大事だと思う」ともおっしゃっていました。
運転技術に不安がある方は、ぜひ一度、「池上自動車教習所」のような場所でペーパードライバー教習を受講してみてはいかがでしょうか。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)