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冬の主役たち 弓道女子 悔しさ糧に全国選抜の出場を決めた佐藤生望(大分舞鶴2年) 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 負けず嫌いが原動力となった。全国高校弓道選抜大会の女子個人に出場する佐藤生望は、県高校新人大会の団体4位、個人入賞できなかった悔しさを力にした。「県新人で悔しい結果になったので、次の大会でリベンジしようと思った。普段の練習の倍は(弓を)引いた。一本一本集中して、気持ちに波が出ないように平常心を心掛けた」と佐藤。

 

 全国高校選抜大会の県予選では、団体は予選落ちとなったが個人戦では見事に優勝。全国行きの切符を勝ち取った。佐藤は「全国出場はうれしいが、本当は団体戦で出場したかった」とうれしさ半分、悔しさ半分の胸の内を明かす。全国選抜では「各県の技術の高い選手が集まるので、県代表として恥ずかしくない結果を残したい。全国でしか味わえない緊張感や試合までの練習や調整方法など、あらゆるものを吸収して、部員みんなに情報を共有したい」と貴重な体験を部員に還元するつもりだ。

 

集中力を高め、質の高い練習を心がける

 

 高校入学を機に弓道を始めた佐藤だが、中学時代に大分県のジュニアアスリート発掘事業でアーチェリーを2年間ほど習っていた。集中力の高め方、体幹の使い方は通じるものがあったようだが、最初から的中できるほど甘くはなかった。ただ、持ち前の負けん気の強さが発動し、1年生の冬から「真っすぐ矢を放つ」ことに注視し、下半身の安定、肩の使い方から押し手、離れまでの一連の流れを個別に切り取り、スムーズに動けるように練習を重ねた。

 

 自分の射を確立した今、次のステップは、同じように何度も弓を引けるように再現性を高めることだ。佐藤は「迷いなく引けるようになりたい。そのためには数を射つしかない」と質の高い練習を心がける。全国選抜の目標をあえて口にしなかったが、「あくまでも通過点。来年のインターハイ(全国高校総体)に団体と個人で出場できるような経験をしたい」と語った。

 

 「全国高校選抜大会ではベストを尽くす」と語った

 

 

(柚野真也)

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