わたしのChatGPT 4oを返して!ITジャーナリストが「keep4o」運動を解説
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)8月20日の放送は、ITジャーナリストの三上洋氏が7月にXで話題となった「keep4o」運動について解説した。
野村邦丸(パーソナリティ)「8月20日の日本経済新聞に“AIへの愛着に潜む危険 依存が負の感情を増幅する”と書かれています。要するにAIを利用する人がAIに頼り切っちゃう、依存しちゃう危険があるということですね」
三上洋氏「これについて、7月に象徴的な事件が起きました。Xで“keep4o”というハッシュタグが非常に注目されることになりました。ChatGPTはそれまで使われていた4oから5に大きくバージョンアップしました。この4oは非常に評判が良い共感型の答えをするAIだったんです。例えば、質問をすると“いい質問ですね”って言うんです。悩みを相談すると“つらい思いをされたんですね”というところから始まる。どんなことをぶつけても否定しないし、受け止めてくれる」
邦丸「優しい子ですね」
三上「ところが5に変わり、4oはなくなったんですよ。5は優しい人ではなかった。“そうですか。こうしたらよいです”と普通の答えのAIになっちゃった」
邦丸「事務的になっちゃったんだ」
三上「それでユーザーは怒った。私たちの4oを返せと“keep4o”という運動がXでものすごく行われた。この声を聞いて、ChatGPTの会社は、有料だったら戻しますよ。古い4oを使うためには、月に20ドル課金してくださいというものに変えた。」
邦丸「20ドル、けっこうしますね」
三上「それでも4oに戻したいっていう人は、お金を払って使っている。そのくらいみんなAIに愛着があって、ある学者の方は依存してる人が多いことが今回わかったと話してます」