横浜みなとみらいホール 1ドル公演が250回目 ホール・音楽に親しみを
横浜みなとみらいホールの名物企画「オルガン・1ドルコンサート」が3月19日(水)の公演で250回目を迎える。今回は記念公演として午後7時からの夜公演も行われる。
この企画は、「子どもから高齢者、障害のある人まで幅広くコンサートホールと音楽に親しんでほしい」と、1998年のホール開館とともに始まった。平日昼間の数十分、気軽に足を運べる100円の料金で、ホールの名物企画になった。
今回は、第2代ホールオルガニスト・近藤岳さんが出演する。近藤さんにとっても同コンサートは特別なもの。初代ホールオルガニストの三浦はつみさんにいつも言われていた「楽しくて面白いこと」を心がけてきた。
初出演は大学院を出たばかりの03年、自身が作編曲した演目を中心に披露。ホール10周年の際は、架空のFMラジオ番組に見立て演出、演奏した。その後も、自身で台本や構成を書き、朗読を取り入れた公演に挑戦したり、年間テーマに即して王道のオルガン曲を並べたコンセプチュアルな公演を手がけた。こうした演奏経験から、同ホールの他公演の出演も増えたという。
22年には同ホールのオルガニストに就任。「風通しの良い横浜やホールの風土を生かし、伝統を守りながらも新しさを取り入れ、循環させたい」と話す近藤さん。23年には、トークを交えた1時間のプログラムでオルガンをより深く楽しめる「1アワーコンサート」を開始した。
同ホールのオルガン「ルーシー」の魅力を、「オーケストラと共演しても怯まない大迫力の演奏も繊細な音も出せる。弾く人やプログラムによりカラーが出る、可能性がある楽器」と語る。
記念の夜公演も
通常の午後12時20分から50分までの昼公演に加えて、午後7時から7時30分までの夜公演を行う。大ホールが会場。全席自由で、事前予約不要。入場料は100円か1us$。(問)同ホールチケットセンター【電話】045・682・2000