来週(9月22日~) 日本のテレビで放送開始「ノスタルジックを刺激」韓国ドラマ3選
韓国ドラマが日本で支持されるようになって20余年。その間、物語の構造や価値観を少しずつ変えながら、ドラマファンを楽しませてきた。
特に時代や社会的風潮を意識した視聴者の共感を呼ぶものが多く、例えば最近では、ジェンダーや女性の自立を盛り込んだ作品が目立つ。最新のヒット作と昔のヒット作では、少々様相が異なっている。
しかし旧作のなかには今もなお多くの人に愛されている作品があり、日本のテレビで再放送を繰り返しているものも。
題材や演出などアプローチ方法は違っていても、視聴者の心を鷲掴みにし、“古臭い”ではなく、“ノスタルジック”なものとして受け入れ、楽しんでいる人は多いようだ。
そこで本記事では、来週からCSで放送される予定のノスタルジックな韓国ドラマを3つピックアップして紹介する。
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コーヒープリンス1号店 (MBC/2007)
『コーヒープリンス1号店』は、韓国で最高視聴率27.8%を叩き出し、日本では韓流創成期に爆発的ヒットを記録したロマンチックコメディー。
韓ドラの鉄板要素になっている“男装女子”のパイオニア的存在で、男性のふりをしたヒロインと御曹司の甘く切ない恋模様が多くの人を魅了した。
同性を気になり始めて戸惑う姿や、性別を超えた真の愛、ブロマンスを彷彿とさせるシーンなど、見どころもりだくさん。御曹司役に扮したコン・ユを一躍スターダムに押し上げた作品としても有名で、彼の代表作の1つとしても知られる。
様々な作品で活躍するキム・ジェウクや、亡きイ・ソンギュンさんの若かりし頃を観ることのできる貴重な作品だ。
●キャスト:コン・ユ、ユン・ウネ、イ・ソンギュン、チェ・ジョンアン、キム・チャンワン 他
●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年9月28日(日)13:30 第1話先行放送
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
奇皇后 ふたつの愛 涙の誓い (MBC/2013)
『奇皇后 ふたつの愛 涙の誓い』は、韓国で最高視聴率29.2%を獲得したロマンス時代劇。全51話から成る長編ものだが、最終話までドラマファンの心を掴んで離さなかった作品だ。
日本でも根強いファンが多く、ロマンスと権力闘争の両方を楽しめる1作。高麗から元に貢女として連れてこられた女性が、元の皇后になるまでのドラマチックな半生が描かれている。
注目を集めたのはなんと言っても主演ハ・ジウォンの熱演。何度打ちのめされようとも決して屈することなく、自分の足で前に進んでく強い女性を見事に演じて、観る者に感動をプレゼントした。
また相手役のチ・チャンウクも活躍が脚光を浴びたキャストの1人で、頼りないキャラクターが葛藤しながら成長していく姿をはじめ、一途な愛と狂気的な演技でその名を世間に知らしめた。切なく複雑な三角関係を大いに盛り上げた立役者の1人といえる。
●キャスト:ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウク、ペク・ジニ、イ・ムンシク 他
●日本放送情報:アジアドラマチックTV /2025年9月22日(月)15:30 レギュラー放送
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
太陽を抱く月 (MBC/2012)
『太陽を抱く月』は、元祖フュージョン時代劇といっても過言ではない韓ドラ史に残る名作。韓国では、最高視聴率42.2%を達成し、日本でも多くの人に愛されて、今もなおその人気は色褪せることを知らない。
主人公の幼少期から丁寧に描かれ繰り広げられる、王とその初恋の人との切ないラブストーリーはトキメキと感動をプレゼントしてくれる。
特に男女のすれ違いがもたらすじれったさが魅力の1つとなっており、うまくいきそうでいかない展開から目が離せなくなること間違いなし。
王に扮したキム・スヒョンは当時まだ20代前半だったが、繊細な感情の演技で役の複雑な心情を見事に描き出して『第48回百想演技大賞』で最優秀演技賞を受賞。人気と知名度の両方を一気に獲得した。
●キャスト:キム・スヒョン、ハン・ガイン、チョン・イル、キム・ミンソ、ソヌ・ジェドク 他
●日本放送情報:チャンネル銀河/2025年9月26日(金)14:30~16:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
(ライター/西谷瀬里)