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上越市立小学校の給食に割れた蛍光灯混入 教員がガラス片取り除き給食継続 児童2人が口に 同じ学校では給食アレルギー事故も 問われる安全管理体制

上越タウンジャーナル

新潟県上越市立小学校で2025年4月22日、給食の時間に蛍光灯が割れ、ガラス片が給食に混入した。担任は混入した児童の食器の中からガラス片を取り除き、そのまま食べさせた。3人の児童が「ガリッとした」などと混入を訴えた。この学校では昨年9月には、アレルギーの低学年児童が給食後に救急搬送される事故が起きており、給食をめぐる学校の安全管理体制が問われる事態だ。

市教委の発表などによると、5年生の教室で、給食配膳中、黒板横に取り外された状態で立てかけられていた蛍光灯に60代の女性介護員が当たって割れ、破片が食缶に入ったという。教室には当時、20代の男性担任教諭と女性介護員がいて、目視で食缶を確認し、異物を取り除いて配膳した。児童2人がマーボー豆腐に入った破片を口にし、別の児童1人がご飯に破片が入っていると訴えた。担任は児童の器から破片を取り除き、児童に食べさせた。マーボー豆腐を食べた児童の一人が「ガリッとした」などと訴えたところ、介護員が自身のマーボー豆腐と交換したが、交換した器にもガラス片が入っており、この児童は2度ガラス片を口にした。

市教委は先月、異物混入の疑いがある場合は給食を中止するよう通知しており、校長によると、この学校では今月全職員を対象に研修を行ったという。

市教委の中澤雅人教育部長は上越タウンジャーナルの取材に対し「あってはならない事態と対応で遺憾だ。児童には本当に申し訳ない」と話した。

被害児童の保護者は「憤りしかない。給食にガラス片が混入したことのリスクに対して考えが足りなすぎる。学校としての安全管理体制も不十分だ」と話した。

昨年にはアレルギー事故 市教委「学校の対応不適切な点なかった」

この学校では昨年9月、低学年児童が給食後にアレルギー症状を発症し、救急搬送される事故が起きている。当時の対応がずさんだったことが上越タウンジャーナルなどの報道で明らかになっており、学校と市教委は当初、保護者に謝罪した。保護者は昨年11月に代理人弁護士とともに記者会見して、原因究明や安全な環境の整備などを求めてきた。

しかし、その後市教委側は一転して、学校側の対応に不適切な点はなかったとして、被害者側と争っている。

アレルギー事故被害児童の保護者は今回の給食事故を受けて「こうしたでたらめな対応を続けていては、事故はまた起きる。学校は事実に向き合って、誠実に対応してほしい」と話している。

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